Blog
ブログ

vol.181 里芋について

2022年10月18日

里芋(さといも)とは、インド東部からインドシナ半島が原産とされ、タロイモ類の仲間で、サトイモ科の植物であり、茎の地下の部分が肥大化芋(塊茎)と、葉柄を食用にし、葉柄は芋茎(ずいき)と呼ばれています。
和名里芋の由来は、山地に自生していたヤマイモに対し、里で栽培されることから「里芋」という名が付けられていました。日本では縄文時代から栽培され、じゃがいもやさつまいもがそれほどメジャーではなかった江戸時代までは、イモ類の主役だったと言われています。現在、千葉県と埼玉県は主な産地として知られ、全国的に見て関東での生産量がとても多い野菜と言え、旬としては秋から冬になります。

里芋の効能

1、 里芋の主成分は澱粉ですが、水分が多く含まれる為、ほかのイモ類と比べるとカロリーが低く、100gあたり58Kcalで、さつまいもの半分以下になり、ダイエット中の方にとって魅力的な食材になります。
2、 里芋に含まれているカリウムは、イモ類の中で最も多く、100gあたり640㎎になります。カリウムには、体内の塩分を排出する働きがあり、高血圧症の改善効果が期待できます。
3、 里芋に含まれているガラクタンなどのぬめり成分は、消化管の粘膜を保護し、免疫力を高める効果が期待できます。
4、 里芋に含まれている食物繊維は、100gあたり2.3㎎になり、中に水溶性食物繊維は0.8㎎で、不溶性食物繊維1.5㎎になります。食物繊維には、整腸作用やコレステロールを排出する効果が期待できます。また、便秘改善効果や美肌効果、美容効果も期待できます。

里芋の選び方

●しっとりとした皮の物を選びましょう
●表面の縦模様がくっきりしている物を選びましょう
●ふっくらとしている物を選びましょう
●身は白く艶がある物を選びましょう
●傷がある物は避けましょう
●芽が出ている物は避けましょう

里芋の保存方法

●新聞紙に包み、15~20℃ぐらい風通しの良い場所に保存しましょう
●よく洗って皮を剥き、塩を振って水洗いし、水気をしっかり取り、ポリ袋に入れて、冷凍保存しましょう
●沸騰したお湯で里芋を茹で、軽く火が通ったらザルに上げ、水にさらしながら皮を剥き、水気を切りポリ袋に入れて、冷凍保存しましょう

次回は、里芋を使った調理例を紹介します。