Blog
ブログ

vol.185 芥藍について

2022年10月24日

芥藍(かいらん)とは、アブラナ科の緑黄色野菜、キャベツやブロッコリーの仲間で、芥藍菜(かいらんさい)とも呼ばれています。中国広東地方の原産になり、日本でも中華料理(主に広東料理)の食材として扱われ、国内の流通量が少なく、主に福岡県などに栽培、出荷されています。塩ゆでにするとアスパラガスに似た味、食感になります。ちなみに、ブロッコリーとのかけ合わせは茎ブロッコリー(スティックセニョール)と呼ばれています。

芥藍の効能

1、 芥藍に含まれている苦み成分は、清熱作用があり、のどの痛みや咳など肺系の熱を冷ます作用があるとされています。
2、 芥藍に豊富に含まれている食物繊維は、便秘改善効果が期待できます。
3、 芥藍に含まれているビタミンやミネラルなどの成分は、抗酸化作用や免疫力アップのβ‐カロテン、ビタミンC,血行促進のビタミンE、止血作用や骨に良いビタミンK、筋肉の動きを助け、痙攣など対策のカリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。
4、 芥藍に含まれている葉酸は、妊婦さんの健康やお腹の赤ちゃんの発育を手助けする効果が期待できます。
5、 芥藍に含まれているモリブデンは、鉄分の利用効率を高め、貧血改善効果が期待できます。

芥藍の選び方

●茎にハリがある物を選びましょう
●茎が硬すぎない物を選びましょう
●葉が活き活きとしている物を選びましょう
●花芽が付いている物は蕾が小さく、まだ花が咲いていない物を選びましょう

芥藍の保存方法

●菜花類と同じく、そのまま置いておくとすぐに萎びてしまう為、濡らしたキッチンペーパーなどで包み、袋に入れ冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●根の部分を下にして、立てて入れることをお勧め

ちょっとした調理ポイント

●芥藍の茎が太く硬そうなものは皮を剥くことをお勧めします。
●通常はさっと下茹でしてから調理しますが、茹でる際に熱湯に油を少し垂らし、沸騰させたところに野菜を投入すると、高温で油の膜が野菜に覆い、うま味が逃がさず一気にゆで上げることができ、仕上げが美味しくなります。

次回は、芥藍を使った調理例を紹介します。