Blog
ブログ
vol.195 冬にお勧めの薬膳食材になる野菜及び冬の食事養生法
2022年11月8日
薬膳は季節によって、食べる人の体調に合わせ、食材や生薬、または漢方薬の原料になるものを組み合わせた料理のことを言います。薬膳を食べることによって、体質改善を図り、身体のバランスを整え、普段の食事から薬膳を取り入れることによって、健康を目指します。
古くから食べることで体質を改善できるという考えに基づき、食事が作られてきましたが。現代社会、様々なことを理由に、食事本来の意味が忘れがちになりました。改めて、食事本来の意義を思い出し、ただ食事をするではなく、普段の食事から、それぞれの食材の栄養や、組み合わせについて考える必要があります。
薬膳では、生薬や中薬、漢方薬の原料を食材として使用しているイメージが強く、実に乾物食材、野菜、果物、魚、肉などいろいろな食を組み合わせることが最も大事になります。それぞれの食材は、どれも身体に必要な栄養素が含まれている為、バランスを考えながら摂取することによって、健康な食事を実現しましょう。
冬の野菜
冬野菜は、ビタミンCが豊富に含まれ、身体を温める効果があり、風邪予防に効果が期待できます。煮汁と一緒に摂れる鍋料理などは、効果的に体内コラーゲンの生成を助ける効果があり、喉、鼻などの粘膜を強化してくれる効果もあります。また、カルシウム豊富な野菜は、イライラを鎮め、ストレス緩和効果があり、免疫力の低下を防ぐ効果も期待できます。
冬野菜と言えば、かぶ、春菊、蓮根、長ネギ、大根、ブロッコリー、法蓮草、水菜、菜の花、小松菜、エリンギ、もやし、大葉、豆苗、白菜などあります。
冬の食事養生法
1、温性の食材を積極的に摂ること
人参、牛蒡、根菜類等は温性の食材になり、身体を温めるくれる効果があり、冬に鍋という日本料理は合理的な食べ方と言えるでしょう。しかし、果物や生野菜(トマト、レタスなど)は身体を冷やすことになる為、控えましょう。
2、腎臓をケアする食材を積極的に取り入れること
腎はエイジングに大きく関わる臓器になり、冬の寒さで特に傷付きやすく、エイジングケアの為に腎臓に働きかける食材を取り入れることがとても大事です。お勧めの食材として黒豆、黒米、黒木耳等と言った黒食材になります。その他、えび、貝類、羊肉、クルミなどもおすすめです。
3、寒邪を吹き飛ばす食材を摂りましょう
中医学で冬の邪気を「寒邪」と言い、陰の邪気なので、温かい気を傷つけやすく悪寒や震え、冷えを引き起こしやすくなります。また、寒邪により身体が硬くなり、縮こまりやすくなる為、気血の巡りも悪くなり、頭痛や腹痛などの痛みが出やすくなり、心脳血管疾患などの発病率も高くなると言われています。寒邪を取り払うお勧めの食材としては、生姜、葱、大葉、茗荷、黒糖、唐辛子、シナモン、八角等になります。
4、決まった時間に食事をする
食事時間がバラバラだと、胃腸トラブルのもとになり、胃腸は栄養を吸収し、エネルギを作ってくれる最初の段階になり、仕事忙しくても食事時間がきちんと守りましょう。