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vol.211 長芋について

2022年12月1日

長芋(ながいも)とは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の芋類の一種で、ナガイモ種に分類されるのが長芋になります。つまり、山芋と長芋は別の物というより、数ある山芋のうちの一つが長芋ということになります。北海道や東北地方が原産地で、コン棒のようにまっすぐの長い形が特徴です。
長芋は水分量が多く含まれ、粘り気は少なく、淡白な味わいになります。摩り下ろすとさらさらした食感で、他の食材と混ぜやすいのが特徴になります。また、長い物旬は2回あり、11月から12月にかけてみずみずしい味わいが、3月から4月にかけて濃い旨味が楽しめます。

長芋の効能

1、 長芋、大和芋、自然薯に含まれている栄養に大きな差はありませんが、カロリーには見逃せない違いがあります。生の場合は、長芋が100gあたり64Kcalなのに対し、大和芋は119Kcal、自然薯は118Kcalになり、水分が多く含まれている長芋は、大和芋や自然薯に比べて低カロリーになります。
2、 長芋の皮は、剥かずにそのまま食べることが可能です。長芋の皮に含まれている栄養も丸ごと摂取できるだけでなく、長芋本来の風味を存分に味わうことができます。長芋の皮を剥くと表面のぬめりで扱いにくく、皮ごと調理する方が作業の上でも効率的になります。また、皮から生えているひげが気になる場合は、直火でひげを炙ってから水洗いしましょう。
3、 長芋に含まれているレジスタントスターチやジアスターゼなどの栄養素は、熱に弱いのは特徴です。加熱することで成分量が減少したり、効能が失われたりしますが、生のまま食べることをお勧めします。実はレジスタントスターチそのものは長芋に特有の栄養素ではなく、米や豆類、じゃがいもやさつま芋などにも一定量が含まれています。ところが、これらの食材が生食できない為、加熱調理の過程でレジスタントスターチの多くを失うことになります。生でも食べられる長芋は、レジスタントスターチを無駄なく摂取できる貴重な食材の一つになります。

長芋の選び方

●皮が薄くハリがある物を選びましょう
●表面に傷や斑点がなく、綺麗な物を選びましょう
●ひげ根やひげ根の跡が多い物の方は、粘りが強いと言われている
●切り口に変色なく、白くみずみずしい物を選びましょう

長芋の保存方法

●長芋は乾燥だけでなく、光や水気にも弱いので、なるべく早めに使い切りましょう
●丸ごと保存する場合、キチンペーパで包んでから新聞紙でさらに包み、保存しましょう
●寒い時期であれば、冷暗所で常温保存しましょう
●冬季以外は、更にポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

次回は大和芋について、詳しくお話をしましょう