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vol.213 ターサイについて

2022年12月5日

ターサイ(搨菜)とは、アブラナ科アブラナ属の植物で、パクチョイの変種とされています。中国原産の野菜であり、日本では「如月菜(きさらなぎな)」という名前で昭和10年に伝わり、栽培されるようになりましたが、当時はあまり普及しませんでした。戦後日中国交正常化をきっかけに再導入され、普及するようになりました。しかし、主に東日本で生産されており、西日本では殆ど生産されてないのは現状です。
ターサイは緑黄色野菜の一つで、通年流通しているが、味や栄養が充実するのは11月から翌年3月にかけて、旬を迎え、厳寒期に霜や寒さに遭うと甘味が増します。

ターサイの効能

1、 ターサイに含まれているβ‐カロテンは、抗発がん作用や動脈硬化の予防で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸系統を守る働きがあると言われています。
2、 ターサイに含まれているビタミンCは、100gあたり31㎎になり、風邪予防や肌荒れ防止、疲労回復効果が期待できます。
3、 ターサイに含まれているビタミンAは、100gあたり180㎍になり、免疫力向上、維持効果が期待できます。
4、 ターサイに含まれているカリウムは、比較的にトップクラスの含有量になります。カリウムは、余分なナトリウム(塩分)を排出してくれる働きもあると言われ、むくみが気になる方や血圧が気になる方にお勧めの食材になります。

ターサイの選び方

●葉の色が濃く鮮やかな緑色をしている物を選びましょう
●葉に厚みがあり、葉先まで萎れず、シャキッと元気な物を選びましょう
●寒い時期のターサイは、地面に張り付いた花のように葉が広げ、食感が柔らかく、甘みがあり、鍋物に向いています。
●暖かい時期のターサイは、上に伸ばし、茎の部分が長く、炒め物に向いています。

ターサイの保存方法

●濡らしたクッキングペーパーなどで包んで、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●冷凍保存には向かない為、一度冷凍すると食感が損なわれてしまいます。長期保存したい場合、塩漬けをお勧めします

ちょっとした調理ポイント

ターサイに含まれているビタミンAは、「脂溶性ビタミン」といい、油と一緒に摂ることで吸収率が高まる傾向があります。また、ビタミンやミネラルは熱に弱い為、加熱を短時間にすることで損失を抑えることができます。さっと加熱する方がターサイの食感を残りやすいので、美味しく食べられて、栄養も摂れます。

次回は、ターサイを使った調理例を紹介します。