Blog
ブログ

vol.218 カリフラワーについて

2022年12月12日

カリフラワーとは、アブラナ科アブラナ属の一年生植物であり、頂花蕾を食用する淡色野菜として栽培されるほか、観賞用途でも利用されています。キャベツの原種でもあるアブラナ科ブラッシカ・オレラセアの変種で、原産地は地中海東部沿岸とされ、2000年前の古代ローマでは「シマ」という名で記録されています。15世紀にイタリア、フランスで栽培され始め、17世紀初めには、ヨーロッパ各地に広まった、18世紀頃にはインドで熱帯でも栽培できる品種が開発され、19世紀初頭にアメリカ、続いてアジアに伝わったが、しかし、改良されて現在のようなカリフラワーとなるのは19世紀初頭のことになります。

日本には明治初年に導入され、花梛菜(はなはぼたん)、英名カウリフラワーと紹介され試作されたものの、食用としても観賞用としても一般に普及しなかったです。第二次世界大戦後に進駐軍向けに栽培が行われ、日本での洋食文化の広まりと改良種の輸入、栽培技術の進歩により昭和30年頃から需要が高まり広く普及することになります。ちなみに、アスパラガス、セロリと合わせ「洋菜の三白(ようさいのさんぱく)」と呼ばれて、広く知られるようになり、高級な西洋野菜のイメージから一般的な野菜へと日本人の意識も変わっていたのです。

カリフラワーの効能

① カリフラワーに含まれているビタミンCは、疲労回復、風邪予防、がん予防や老化防止に効果が期待できます。
② カリフラワーに含まれているカリウムは、ナトリウム(塩分)を排出する役割があり、高血圧症予防効果が期待できます。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。
③ カリフラワーに含まれている食物繊維は、整腸効果があり、腸内環境の改善効果が期待できます。

カリフラワーの選び方

●しっかりと締りがあり、硬い物を選びましょう
●周りの葉の切り口が変色などなく、新しい物を選びましょう
●持った時ずっしりと重みのある物を選びましょう
●軸の切り口がみずみずしく、変色していなく、スが入ったように空洞ができていない物を選びましょう

カリフラワーの保存方法

カリフラワーはあまり日持ちできない為、早めに使うことをお勧めします。
●乾燥しないようにポリ袋に入れて、立てて冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●冷凍保存場合、生のままではなく、下茹でしたものを小分けにし、冷凍保存しましょう。

カリフラワーの茹で方

●カリフラワーは鮮度が良ければ、生でも食べることが出来ますが。通常は、下茹でして使うことが多いです。
●茹でる場合、1Lの水に20gの塩を入れ、沸騰させて、さっと1分ほど茹で、上げた後はそのまま冷まします。
●茹で上げた後に冷水にさらす方法もありますが、水っぽくなりやすいため、お勧めしません。
●お酢やレモン汁などを少々入れることによって、酸化を抑え、白く茹で上げることが出来ます

次回は、カリフラワーを使った調理例を紹介します。