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vol.222 小松菜について

2022年12月16日

小松菜(こまつな)とは、アブラナ科アブラナ属の野菜の1種で、冬菜(ふゆな)、鶯菜(うぐいすな)とも呼ばれています。小松菜は江戸時代中期以降に東京都江戸川区の小松川地区で作られていたことから「小松菜」という名前になったと言われています。冬を代表する野菜として知られ、関東ではお正月のお雑煮も使われています。
小松菜の栽培期間が短く、いろいろな環境に適応できる為、一年を通じて流通しています。冬が旬になり、12月に入り寒さや霜にさらされることによっては肉が厚く柔らかくなり、アクが抜けて甘みが増していきます。

小松菜の効能

1、 小松菜に含まれているβ‐カロテンは、100gあたり3100㎍になり、同じ葉物野菜である青梗菜(ちんげんさい)のβ‐カロテンの含有量は100gあたり2000㎍になり、小松菜に含まれているβ‐カロテンは遥かに多いとわかります。β‐カロテンの特徴的な働きは、活性酸素と呼ばれる身体を酸化してダメージを加える物質を取り除く「抗酸化作用」になります。ちなみに、活性酸素は微量であれば問題ないですが、多量になると動脈硬化などを引き起こす要因になります。健康のためにも抗酸化作用を活用した方が良いです。更に、β‐カロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持し、風邪予防や免疫力向上に役に立ちます。

2、 小松菜に含まれているビタミンCは、100gあたり39mgになり、成人一日の必要量(100㎎)の39%を補うことができます。ビタミンCは、皮膚や軟骨などを構成するコラーゲンが作られる際に必要な栄養素であり、健康な肌を作る為に欠かせない栄養素でもあります。ちなみに、水溶性ビタミンは体内に蓄えられないため、小松菜などの野菜を活用して、毎日こまめに補うことをお勧めします。

3、 小松菜に含まれているカルシウムは、100gあたり170㎎になります。ちなみに、100㎖の牛乳に含まれているカルシウムの量は約110㎎になり、小松菜のカルシウム含有量は多いと言えるでしょう。カルシウムは、骨や歯の構成成分で、様々な食べ物から意識して補うことが大切になりますちなみに、小松菜にはカルシウムが多く含まれていますが、乳製品と比較してカルシウムの吸収率はあまり良くないです。そのため効率よくカルシウムを摂取するには、ビタミンDと一緒に摂ることをお勧めします。ビタミンDはきのこ類や魚に多く含まれている栄養素になります。

4、 小松菜に含まれている鉄分は、100gあたり2.8㎎になります。鉄分の吸収を良くする為に、動物性の蛋白質やビタミンCと一緒に摂るように心かけましょう

5、 小松菜に含まれている食物繊維は、100あたり1.9mgになります。食物繊維は、便通を促し整腸作用が期待できます。

小松菜の選び方

●葉の緑色が濃く、鮮やかな物を選びましょう
●葉そのものが肉厚でみずみずしく、ピンと張っている物を選びましょう
●茎が太くしっかりしている物を選びましょう
●葉が大きく揃った物を選びましょう
●葉脈が発達しすぎていると、歯触りが悪く、柔らかい物を選びましょう

小松菜の保存方法

●少し濡らせたキッチンペーパーなどに丸ごと包み、冷蔵庫の野菜室に、根を下にして立てた状態で保存しましょう
●茹でたものは、小分けにしてラップに包み冷凍保存も可能

小松菜の調理ポイント

●1、2分程度にさっと茹でた後、冷水にさらせば食感がよく、色鮮やかに
●短時間で茹でることで、栄養分が流れなく、

次回は、小松菜を使った調理例を紹介します。