Blog
ブログ

vol.226 冬至について

2022年12月22日

今日は12月22日(木)、二十四節季の第二十二番の冬至(とうじ)です。
「暦便覧」によると、「日南の限りを行て日の短きの至りなれば也」、一年中最も夜の長いのは冬至になります。この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられていました。
「冬至の候」とは、冬至の日から、次の節季「小寒(しょうかん)」の前日まで使うことができます。次の小寒は2023年1月5日の為、12月22日から2023年1月4日までは「冬至の候」と称することができます。

「冬至の三候」

① 「初候」…乃東生(なつかれくさしょうず)、12月22日から12月25日頃、夏になると枯れてしまう靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃、靭草は芽を出す頃ですが、この草以外の草木の殆どは枯れていきます。
② 「次候」…麋角解(さわしかつのおつる)、12月26日から12月30日頃、ヘラジカの角が生え変える頃、枝分かれした大きな角が抜け落ち、春にまた新しい角が生え始めます。
③ 「末候」…雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)、12月31日から2023年1月4日頃、降り積もった雪の下で、麦が芽を出し始める頃、重い雪の下で、暖かい春をじっと待っています。

冬至の行事

●除夜の鐘
大晦日から元旦にかけて108回の鐘を突きます。108回数字は、月の数、二十四節気、七十二候を足した数という説から、その他にも様々な説が伝えられています。

冬至の鳥

●雀
冬の雀は、厳しい寒さから身を守る為、全身の羽毛を膨らませます。そのふっくらと丸い姿から「ふくら雀」と言われています。

冬至に食べる旬の食べ物

●柚子
「柚子湯に入ると一年間風邪をひかない」と言われるほど、柚子には血行を促進して冷え性改善効果があります。
●鮪(まぐろ)
冬に産卵期を迎える為、この時期の鮪はたっぷりと脂がのっています。更に甘みや旨味、香りも強くなり非常に良い状態です。
●黒豆
正月の料理になくてはならない存在である黒豆は、「まめ=真面目、忠実」という意味に通じることから、縁起物とされています。