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vol.230 ルタバガについて

2023年1月10日

ルタバガとは、アブラナ科アブラナ属の野菜であり、根菜類であり、地上部が食用できます。蕪(かぶ)似ているが別種になり、セイヨウアブラナの変種とされています。別名はカブハボタン、スウィード、スウェーデンカブとも呼ばれています。スウェーデン原産とされ、北欧からロシアにかけて栽培され、重要な栄養源となっていました。やがて、スコットランドに移入され、他のイギリス各地や北アメリカにも広まりました。北欧を中心に様々に調理され、よく見られるのはルタバガを茹でてバターなどと和え、単品あるいは同じように茹でて潰した人参やじゃがいもと共に付け合わせにしたもので、荷崩れしにくいことからスープやシチューの具にすることも多いです。

日本でも明治時代に他の作物と共に北海道に導入されたが、在来種の蕪(かぶ)に味が劣ることから、当時の日本人の口には合わなかった為、食用には普及せず、飼料用などにとどまりました。現在食用としての栽培は珍しい海外品種など栽培している個々の農園で作られた物が直売所などしか販売されていないです。
ルタバガは一般的な平地であれば、春撒きと秋撒きができ、通常は晩秋から初冬あたりに収穫され、1月が旬の冬野菜になります。

ルタバガの効能

1、 ルタバガに含まれているビタミンCは、100gあたり25㎎になります。ビタミンCは、抗酸化作用があり、老化やがんの原因とも言われている活性酸素を自らが酸化されることで身体を酸化から守る働きの他、白血球の免疫力を高める働きもあり、これにより風邪やウイルスに対する抵抗力を高めるが期待できます。

2、 ルタバガは硬めで緻密な肉質になり、これには沢山の食物繊維が含まれていることになります。食物繊維は、便秘改善効果が期待できます。

3、 ルタバガに含まれているカリウムは、100gあたり305㎎になり、りんごの約3倍になり、バナナに及ぶ量になります。カリウムは、むくみ予防効果期待できます。寒くなってくる時期に鍋など塩分の多い献立が多くなりがちですが、ルタバガには塩分でむくんでしまった身体をすっきりさせる効能も期待できます。

ルタバガの選び方

●ふっくらと丸みのある物を選びましょう
●表面にひび割れや傷がない物を選びましょう

*長期保存されている物は葉柄が付け根から切り落とされ、根塊部分だけになっていますが、新鮮な物は葉付きや葉柄がついている状態になる

ルタバガの保存方法

●ルタバガは非常に貯蔵性が高い食材になります。乾燥しないようにラップなどで包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
●冷凍保存する場合は、使いやすいサイズに切って、さっと下茹でしてから、バットなどに広げて冷凍しましょう。

次回は、ルタバガを使った調理例を紹介します。