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vol.239 旧正月について

2023年1月23日

旧正月(きゅうしょうがつ)とは、日本が明治5年以前に採用していた太陰暦でいうお正月のことを称します。明治6年に現在日本がしている太陽暦の一種、グレゴリオ暦に改暦されてからは、太陽暦が示すお正月と区別するため旧暦のお正月を「旧正月」と呼んでいます。
グレゴリオ暦でいうお正月が「毎年1月1日」と決まっている一方で、旧正月は「1月中旬ごろから2月中旬ごろの間で新月になる日」が新年となるため、毎年日にちが異なります。
現在太陽暦を使っていた中華圏や、華人や華僑の多い国・地域でお祝われています。中華人民共和国(香港、マカオ)、台湾のほか、シンガポール、韓国、北朝鮮、ベトナム、マレーシアなど中華圏では国の祝日として定められ、最も重要な祝祭日の一つになり、新暦の正月よりずっと盛大に祝われています。
中国では1911年の辛亥革命後、翌1912年の中華民国の成立時に太陽暦を正式に採用され、元旦は新暦の1月1日へ移動し、旧暦の1月1日は「春節」とされ、現在に至ります。ちなみに中国では新年の前日である大晦日を含めて7日間がお正月休みとなるのが一般的です。

2023年1月21日(土)、旧暦の12月30日、除夕(大晦日)
2023年1月22日(日)、旧暦の1月1日、春節(旧正月)

各国の旧正月の過ごし方

◎中国…「春節」
中国で最も大切な伝統的な祝日になり、この時期になると、街中の赤い燈をかけたり、逆さの福を描いた飾りを飾ったり、対聯(ついれん)を門に両脇に貼ったり、様々な祝いの切り絵を窓に貼ったりします。

◎韓国…「ソルラル」
韓国は当日と前後2日を合わせて、3日間前後が連休になり、一年で最も長い休日になります。中国と同じように、家族やお世話にする人にプレゼントを贈り、先祖を供養する儀式が行われます。

◎ベトナム…「テト」
ベトナム2023年のテト休み期間の予想は、1月20日から1月26日の七連休になりそうです。「テト」は、毎年最大かつお最も活気のある伝統的な祭りのようなものです。鮮やかな花、春聯(しゅんれん)、バインチュン、爆竹(ばくちく)は「テト」に欠かせないものになります。

◎マレーシア…「春節」又は「Chinese New Year」
マレーシアには中国人が多く、春節を祝い習慣もアジア諸国とほぼ同じです。地元の中国人の殆どは福建省の出身であり、福建省南部からの文化影響を受けています。ちなみに春節期間中に、お互いを訪問するときにオレンジを渡す習慣があります。オレンジは「吉」と同じ発音しているから、幸運を象徴する意味合いがあります。