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vol.24 アワについて

2022年2月17日

アワ(粟)は、ヒエ、麦、豆(ダイズ、アズキ)、イネと並んで神代史上にも記録されている日本古来の五穀の一つであり、イネ科エノコログサ属の多年草であります。
アワ(粟)は、アジア原産とし、先祖野生種がユーラシア大陸に広がっていること為、起源地の推測が難しく、アフガニスタンおよびパキスタン西北部のアワが原始的な特徴がもっていることから、中央アジアからアフガニスタン、インド亜大陸北西部あたりを原産地とする説が最も有力視されています。古くからアジア、インド、ヨーロッパなどで栽培され、有史以前にアジア、ヨーロッパ、アフリカの各地に伝播されました。中国では紀元前2700年頃にはアワの栽培が行われていました。日本へはイネより早く伝来、縄文時代には栽培されていたことが確認されており、日本最古の穀類作物とされています。
アワには大穂種(大アワ)と小穂種(小アワ)があり、また、ウルチ種(ウル、粳)とモチ種(モチ、糯)があり、収穫の時期から夏アワと秋アワなどの品種に分けられています。

アワの効能

1、貧血の予防
アワには鉄分などミネラル類が多く含まれている為、貧血予防効果が期待できます。

2、腸内環境を整える
アワには食物繊維が豊富の為、体内に入っている水分を抱え込み、体内に溜まっている老廃物を体外へ排出する役割をもち、便秘解消、腸内環境を整える効果が期待できます。

3、動脈硬化の予防
アワに含まれるビタミンB群やビタミンE、ミネラル類が血行を良くし、血中の悪玉(LDL)コレステロールを分解し、善玉(HDL)コレステロールを増やす働きがある為、動脈硬化を予防する効果が期待できます。

次回は、アワを使った調理例を紹介します。