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vol.242 春節の食べ物である春巻

2023年1月26日

春巻(はるまき)は、江西省、江蘇省、上海、福建省、香港など中国東部を中心とし、人気なお正月料理として知られています。春巻は中華料理の点心の一種で、元々は立春の頃に新芽が出た野菜を具材にして、春節の料理として出されたところで「春巻」と名付けられたとされています。生地で包み込んだ具材を一本丸ごと食すことから「終始一貫」を表す「春巻」は縁起の良い食べ物として、春節に欠かせない料理になり、一年の幸せを願いながら食べます。ちなみに、英語圏においては、春巻は直訳した「スプリングロール」の名で知られていますが、生春巻は「スプリングロールより後に伝わった」という理由で「サマーロール」の名で呼ばれています。

春餅(チュンピン)とは、小麦粉で作ったクレープ状の春巻の皮のことを称します。
「春餅」の歴史は2000年前の春秋戦国時代に遡り、五辛盤に由来すると言われています。五辛とはにんにく、ねぎ、にら、パクチー等五種の辛味やにおいの強い野菜のことを称します。これらを神祀った後に「春餅」で包んで食べる習慣があったとされます。晋代の「風土記」にも元旦に五辛盤を作るとの記載があり、辛い物を食すことで五臓気を通じ、邪を払って健康を保つと考えられていたようです。

春餅は小麦粉に塩を入れ柔らかく練り、片手で持ち、専用の器具に押し付けながら焼く、すると見事に薄い皮に仕上がります。

春巻揚げるコツ

春巻きをパリッと揚げても、すぐにベチャベチャにならないコツとしては、低温からじっくり揚げることをお勧めします。はじめから高温で揚げてしまうと、皮に含まれている水分が十分に抜けきらないときに起こる現象であり、また、具材にとろみをしっかり付けていない時も、具材の水分が出てきてベチャベチャになることが考えられます。

日本で作られた変わり種の春巻


丸ごとソーセージの春巻き


ちくわの春巻


焼きたらこの春巻


大葉、かにかまと枝豆の春巻