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vol.47 紅茶について

2022年3月24日

紅茶(コウチャ)とは、摘み取った茶葉と芽を萎凋(イチョウ)させ、揉み込んで完全に発酵させ、乾燥させた茶葉のことを言います。紅茶の発酵というのは微生物による発酵ではなく、茶葉にもともと含まれている酸化酵素による酸化発酵になります。

日本語の紅茶の語源は、抽出液の水色(スイショク)に由来します。紅茶は伝統的に中国で栽培されていた茶樹の葉から作られていましたが、1823年にインドのアッサム地方で高木になる変種のアッサム茶が発見され、以後はインドやスリランカなどではアッサムの生産が盛んになりました。ただし、ダージリン等では基本変種の栽培も各地で行われています。

紅茶最大の生産国として知られているのはインドで、次でスリランカ、さらに、ケニア、トルコ、インドネシア等になっています。中国はお茶の生産量は全体ではインドとスリランカの間に入りますが、緑茶と区別した統計がない為、詳細不明になっています。

一般的に標高の高い且冷涼な環境で栽培されるものは、香りが優れていると言われています。強い日射、低地で栽培されるものは、味に優れていると言われたが、アクが強く、癖があるという特徴があります。

紅茶の加工工程は、生産(栽培・収穫)⇒萎凋(乾燥)⇒揉捻(じゅうねん、茶葉の細胞を破壊し、酸化酵素を含む成分を絞り出し、空気に触れさせ酸化発酵を促して形を整える作業のこと)⇒玉解(揉捻が終わったらお茶を解くこと)⇒篩分(ふるいわけ)⇒揉捻⇒発酵⇒乾燥、になります。

世界三大紅茶

1、ウバ
スリランカ南東部にあるウバ高地に栽培され、寒暖差によって発生する霧の影響を受け、甘味と程よい刺激をもつウバ特有の味わいになります。

2、キーマン
蘭の花香とスモーキーな奥深い香り、まろやかな味わいが特徴です。茶葉の色は黒く、すいしょくは明るく澄んでいて、ストレージで飲むのはお勧めです。

3、ダージリン
甘く爽やかなマスカテルフレーバーと呼ばれる香り、上品な渋みはダージリンならではの特徴、ほかの紅茶とひと味も、ふた味も違う魅力があり、最もファンの多い紅茶になります。