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vol.54 フランスパンについて
2022年4月4日
フランス発祥のパンの日本での総称です。一般的には小麦粉、塩、イーストで作られるバゲット、バタールなど棒状の固焼きパンのことを言います。
フランスパンは、その硬さが一番の特徴であり、基本的に生地には砂糖を使わないため、フランスパンはその片端だけを手に持ってもパンが中折れしないほどの硬さがあります。
フランスパンに使われる小麦粉は、一般のパンに使われる強力粉ではなく、グルテンが少なめの準強力粉もしくは中力粉を使い、発酵後、オープンに入れる直前に生地に切れ込みを入れ、焼き上げある過程で独特の亀裂が広がった形状になります。
フランスと違い日本ではモチモチした食感のパンが好まれるため、大手パンメーカーが市販するフランスパンはグルテンの強い小麦粉を使用し、グルテンの粘り気を利かせた製法を用いて、食感が本家のフランスパンよりもモチモチして弾力の強いものになっている為、概ね日本メーカーで大量生産されるフランパンをソフトフランスと称します。
フランスパンの種類
① バゲット…棒状のパン
② プティ・パン…丸型、角型、長方形等小さめのパン
③ パリジャン…バゲットより太めのパン
④ バタール…バゲットとパリジャンの間に位置するもの
⑤ デュ・リーヴル…通常のバゲットより倍の大きさのもの
⑥ パン・コンプレ…全粒粉パン(小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にした小麦粉で作ったパンのことをいう)
⑦ ブール…伝統的なフランスパン、ボールを半分に割ったような丸形のものを指す(フランス語でボールを意味する)
⑧ パン・ド・カンパーニュ…スープによく合う食事パン(フランス語で田舎パンあるいは田舎風パンを意味する)
⑨ エピ…バゲット、フリュート等で深いクープ(切れ目)を入れ、麦の穂のような形で焼き上がりになるパン(フランス語で穂を意味する)
次回からは薬膳について、詳しくお話をしましょう。