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vol.58 漢方薬について

2022年4月8日

漢方薬(かんぽうやく)とは、漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品の総称になります。古代中国大陸においては、複数の生薬を組み合わせることによって、ある薬理作用は強く倍増する一方で、ある薬理作用は減衰することが発見されました。その優れた生薬の組み合わせに対し、漢方薬が後世に伝えられるようになりました。副作用がないと誤解されましたが、西洋薬より少ないものの、定期的な診断が必要になります。

漢方医学の特徴は、伝統中国医学と同様に体全体に診るところにあり、証という概念を用いられています。証とは、中医学・漢方医学の治療指針となるもので、西洋医学で言うと病名に相当するものです。証は主に体質を表し、証に随って治療する(随症治療とも言う)が原則で、体全体の調子を整えることによって、病気を治していくという考えです。 漢方薬も証に基づき、患者様一人ひとりの体質を見ながら調合されるというのです。

日本への古代中国の医学の伝来は5、6世紀頃と言われ、日本お風土や日本人の体格に合わせて発展を遂げ、特に江戸時代中期には、日本独自の体系化が進みました。日本ではエキスの錠剤が多いため、持ち運びの利便性がいい反面、一人ひとりの証に合わせて処方を調整するのが難しいというデメリットがあります。中国では現在でも煎じ薬で飲むことが多く、一人ひとりの証に合わせることが出来るものの、煎じ薬を作る為に時間かかること、苦味で飲みにくいことが最大なデメリットになります。

漢方薬イコール生薬という解釈をしている人も多くが、実にこれは誤解です。漢方薬は、生薬を組み合わせたもので、漢方の理論に基づいて配合されます。言い換えれば、生薬は漢方薬を構成する原料になります。