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vol.73 胡麻について

2022年5月9日

胡麻(ごま)は、ゴマ科ゴマ属の一年草です。胡麻(ごま)の原産地はアフリカのサバンナ地帯だと言われ、今のエジプト南部かスーダン北部一帯になります。そこからアラブに渡り、シルクロードを通って中国へ、日本に渡ってきたのは縄文時代晩期になります。

胡麻(ごま)は、香りの金胡麻、コクの黒胡麻、甘みの白胡麻と大きく3種類に分けられています。

①金胡麻・・・最も香りが強く、生産量が少なく、あえ物、ふりかけ等胡麻の味を強調したい場合お勧めします。

②黒胡麻・・・どっしりとしたコク、独特な風味が癖のある食材によく合い、赤飯、乳製品、デザートやアイスにもよく合います。

③白胡麻・・・ほんのりの甘みと柔らかい香りが特徴で、野菜や魚の味を引き立て、どんな料理にも合います。

胡麻(ごま)の栄養
胡麻(ごま)の栄養成分は、ほぼ50%が脂質で、蛋白質は約20%を占め、炭水化物、ミネラル分等とても栄養価の高い食材になります。特に胡麻栄養成分の半分を占める脂質に、不飽和脂肪酸が含まれています。その不飽和脂肪酸の特徴として、オレイン酸リノール酸が豊富であり、中でもリノール酸は人の身体で作ることが出来ない為、食べ物から摂る必要があります。
胡麻(ごま)にはミネラル分も豊富に含まれ、カルシウムや鉄分、亜鉛が挙げられます。例えば、胡麻大匙1杯(約10g)には、約100gのヨーグルトと同等のカルシウムが含まれ、約50gほうれん草と同等の鉄分が含まれ、約150g牛乳と同等の亜鉛が含まれています。
さらに、胡麻(ごま)と緑黄色野菜と一緒に調理することで脂溶性ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等)が身体に吸収されやすくなります。
胡麻(ごま)の薄い皮は消化されにくいため、いり胡麻のように粒のまま使うより、吸収されやすいすり胡麻やねり胡麻使うことをお勧めします。

次回は、胡麻を使った調理例を紹介します。