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vol.83 シナモンについて

2022年5月23日

シナモンとは、ニッケイ属(肉桂属)の複数の樹木の内樹皮から得られる香辛料のことを言います。主な原産地としては、スリランカや南インドなど熱帯地方原産の錫蘭肉桂(セイロンシナモン)と、中国やインドシナ原産の支那肉桂(カシア)になります。

支那肉桂(カシア)の樹皮は、漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代からアジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきました。

シナモン特徴的な芳香成分は、シンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロール等で、香り高く、スパイスの王様とも呼ばれています。香辛料としてのシナモは紅茶、コーヒー等の飲料や、アップルパイ、シナモンロールなどの洋菓子の香りづけにも使われ、南アジア、中東、北アフリカでは料理の香りづけにも頻繁に用いられています。

シナモンの効能

① 抗炎症作用
シナモンに含まれているフラボノイドは、強力な抗酸化作用をもつ植物蛋白質であり、抗炎症作用が期待できます。
② 毛細血管の修復
シナモンに含まれているシンナムアルデヒドは、毛細血管細胞を密着させる受容体(Tie2)を活性化させる作用がある為、毛細血管の修復効果が期待できます。
③ むくみの改善、予防
シナモンに含まれているカリウムは、身体の余分な水分排泄を促してくれる効果がある為、むくみ予防、改善効果が期待できます。
④ 血流の改善
⑤ 冷え性の緩和
⑥ 消化を促す効果

次回は、シナモンを使った調理例を紹介します。