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vol.89 乾燥菊花について

2022年5月31日

菊花(きっか)とは、日本では漢方に分類され、中国では生薬として使われています。食用の菊の花を乾燥させ、解毒や消炎、鎮静作用、めまいや眼精疲労などに効果があるとされ、中国では2000年以上前からすでに薬用として栽培、利用されていました。日本の漢方では「杞菊地黄丸(コギクジオウガン)」に処方されています。

乾燥させた菊花は、一般的にお茶と同じく煎じて飲む、独特な香りが気になる場合、甘み(砂糖か、ハチミツなど)を加えて、飲むことをお勧めします。

菊花の効能

① 身体の余分な熱を外に出し、頭痛やのぼせ、花粉症などのトラブルを防ぐことが効果あります。
② 目の充血、乾き、かすみをよくし、めまい、イライラ、高血圧の改善に効果あります。
③ 解毒の働きがある為、吹き出物、腫れ物がある時にお勧めします。

菊花茶とカモミールの違い

同じくキク科の花ではありますが、菊花は少し大きめの花で、カモミールが小ぶりの花で、味も香りも全く別物になります。
●菊花は、鎮静作用や抗炎症作用、解毒効果、イライラを鎮めてくれる効果があります。
●カモミールは、不眠や不安、胃のむかつき、下痢などの胃腸障害に良いとされています。

次回は、乾燥菊花を使った調理例を紹介します。