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vol.95 ハクサイの置物について
2022年6月8日
翠玉白菜
翠玉白菜(すいぎゃくはくさい)とは、翠玉(翡翠)で、虫が止まった白菜の形に彫刻した、高さ18.7㎝幅9.1㎝厚さ5.07㎝で、手のひらよりやや大きいぐらいの美術品のことを言います。現在台北市の国立故宮博物院に収められ、同館を代表する名品の一つになっています。
翠玉白菜は、人工着色ではなく原石本来の色を活かし、新鮮な葉の息吹まで感じさせるみずみずしい造形、葉の上にはイナゴとキリギリスが彫刻されており、翠玉の白と緑の対比や緑の濃淡差によって小品とは思えないほどの深い奥行き感をもち、最も完成度の高い翠玉の作品とされています。
2014年6月、東京国立博物館が開催する「台北国立博物院-神品至宝-」にて、初めて海外に出品されること(最初の14日間のみ)になりました。
日本では、縁起のいい食べ物としては、ハクサイはあまり馴染みがないですが、なぜ台湾、中国、香港、シンガポール等の地方や国に好まれるでしょうか?それらの地域や国では、「財運をもたらす縁起のいい食べ物」とされている為です。最も有力説としては、白菜中国語の発音では、「百財(たくさんの財産を意味する)」とよく似た発音をすることと、白菜の葉っぱ一枚一枚がだんだん大きく重なることから、「財産がどんどん増えていくように」ということから、縁起が良いとされています。中華料理店に翡翠で作られた白菜の置物がよく目にするが、葉の先を入口に向けることにより、商売繁盛の運気を吸い込む効果があるとされています。
さらに、翡翠は「仁、義、礼、智、信」の5つの徳を備えた石として知られ、持ち主に天の叡智を授け、意識を高め、人徳を与える効果があるとされています。古来より「奇跡の石」と呼ばれ、護符として珍重されてきました。翡翠で作った白菜は、より一層縁起が良いになります。
財運、金運アップに最高な縁起物
観賞例①
観賞例②
観賞例③
観賞例④
オーナーコメント
私は翠玉白菜の為に、わざわざ台湾故宮博物院見に行くほど大好きな美術品です。機会があれば、何回でも見に行きたいです。