Blog
ブログ

VOL243 春節の食べ物である年糕

2023年1月27日

中国の餅である年糕

 年糕(ねんこう)とは、中国の春節(旧正月)に食べられる幸運な食べ物の一つで、日本の餅に当たります。「年糕」は「年高」と同じ発音で、「年々高くなる」という意味で、「収入や地位、身分が上がりますように」という願いが込められている縁起の良い食べ物になっています。除夕(大晦日)に神霊や先祖に祀られ、その後春節の間に食され、その習慣は紀元前の周の時代から始まったとされています。

ちなみに、年糕は食べ物として歴史が長く、もち米を粉にしてこねて作ったり、米を粉にしてこねて作ったりすることになります。蒸し物、揚げ物の他に炒めてスープにしたり、甘くしたりすることもあります。

中国の年糕(ねんこう)

◎年糕(ねんこう)の野菜炒め

◎渡り蟹と年糕(ねんこう)の炒め物

日本の餅

 餅(もち)とは、もち米を加工して作る食品のことを称します。餅は日本で古くから餅が作られてきた食べ物で、もち米を蒸してから、臼と杵を使って粘り気が出るまで搗いて作ります。また、縄文時代に稲作の技術とともに東南アジアより伝えられたとされ、本来は節句の際に神に供える食べ物であり、現在ではハレの日の料理の一つとして、大切な存在になってきました。

◎鏡開き後の焼き餅

◎正月のお雑煮

韓国の餅

 韓国の餅もお正月に食べることで、長く生きられるようにという意味が込められ、白いものは厄除けの意味もあるとされています。

 もち米を主な原料とする日本に対し、韓国の餅はうるち米で作ったものが多いのが特徴です。

◎韓国の餅(トッ)日本語ではトックと表記される

◎甘辛トッポギ