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VOL246 黄韮について
2023年2月1日
黄韮(きにら)は品種名ではなく、栽培方法によって生まれた黄色い韮のことで、韮の芽が出る前に根株に覆い被せて光を制限することで軟白化させた韮(にら)のことを称します。中国原産で欧米では栽培されておらず東洋を代表する野菜であり、中華料理に欠かせない食材の一つになります。黄韮(きにら)は、韮特有の臭みがなく、柔らかくて、甘みがあり、国内では岡山県が主な産地になります。
黄韮(きにら)が最も美味しいのは2月頃で、ちなみに2月12日は日本記念日協会認定の「黄韮記念日(にっこりいいにら=2月12日」となっています。
黄韮の効能
1、 黄韮に含まれているアリシンは、にんにくにも似た韮の臭いの元になる硫化アリルの一種であり、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果が期待できます。また、アリシンには免疫力を高め、がんの予防にも効果があると言われています。さらに、血行促進により、冷え性や動脈硬化、血栓予防にも効果的とされています。
2、 黄韮に含まれているβ-カロテンは、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られていますが、そのほかにも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などに役に立ちます。
3、 黄韮に含まれているビタミンEは、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがある為、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果が期待できます。
黄韮の選び方
●鮮やかな黄色をしている物を選びましょう
●手に持った時垂れない物を選びましょう
●根元の切り口がみずみずしく、新しい物を選びましょう
●折れた葉がない物を選びましょう
黄韮の保存方法
●黄韮は鮮度が落ちてくると香りが弱くなる為、なるべく早く食べましょう。
●葉が折れないようにキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう
●冷凍保存の場合、すぐに使えるように水で洗い、しっかりと水気を拭き取り、使いやすい長さに切ってから、小分けして平たくラップに包み冷凍しましょう
次回は、黄韮使った調理例を紹介します。