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VOL256 菜の花について

2023年2月15日

菜の花とは、アブラナ科アブラナ属の花の総称であり、特にアブラナ又はセイヨウアブラナの別名としても用いられています。菜の花の「菜」とは食用の意味であり、菜の花とは食用の花の意味であります。実に「菜の花」は特定の植物の名前ではないことをご存知ですか?アブラナ属の蕾と花茎、柔らかい若葉のことをまとめて「菜の花」と呼びます。

菜の花は本来2月頃から3月にかけての春が旬ですが、春一番の季節に運ぶ食材として料亭などの需要に合わせ、京野菜として知られている「寒咲花菜」のように、12月頃から出荷し始める物もあります。

菜の花の効能

1、 菜の花に含まれているイソチオシアネートは、アブラナ科の野菜に含まれている辛味成分です。抗酸化作用があり、免疫力を高める効果や、抗がん作用が期待できます。また、胃腸を刺激し、食欲を増進させる効果があり、解毒作用、殺菌作用もあります。

2、 菜の花に含まれているビタミンCは、コラーゲンの合成にかかわるビタミンと言われ、ストレスから身体を守る働きがあります。活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防効果が期待できます。また、皮膚のシミやしわを防ぎ、傷や炎症の治りをよくする効果も期待できます。

3、 菜の花に含まれているビタミンEは、強い抗酸化作用を持ち、身体をストレスから守る効果や、老化を抑える効果が期待できます。不飽和脂肪酸の酸化を防いでシミや皺(しわ)の増加を防ぎ、毛細血管を広げて血行を改善したり、悪玉コレステロールの酸化を防いだり、動脈硬化を予防するなどの効果も期待できます。

4、 菜の花に含まれているβ-カロテンは、体内必要に応じてビタミンAに変換されることができます。ビタミンAは目の機能、皮膚や粘膜の健康を保つために必要なビタミンであり、粘膜のダメージを回復する効果や免疫力を高める効果が期待できます。また、肌荒れ予防にも効果があります。

5、 菜の花に含まれているカルシウムは、骨や歯を作るのに欠かせないミネラルになります。また、筋肉を動かし、精神の興奮を抑えて安定させなどの効果も期待できます。カルシウムは吸収されにくい栄養素として知られ、ビタミンDと一緒にとることで、吸収率がよくすることができます。

菜の花の選び方

●花を咲いていない物を選びましょう

●葉や茎がシャキッとした新鮮な物を選びましょう

●下の切口を見て、茶色く変色していなく、みずみずしい物選びましょう

菜の花保存方法

●濡らしたクッキングペーパーや新聞紙などで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

*そのままむき出しで置いておくとすぐに萎びてしまう*

●なるべく本来あった状態で、根の部分を下にして立てて保存した方が日持ちがよい、茎が曲がったりしません。

次回は、菜の花を使った調理例を紹介します。