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VOL261 わさび菜について

2023年2月22日

わさび菜とは、アブラナ科アブラナ属の栽培品種であり、九州の在来種である「からし菜」から品種改良により生まれた物とされ、日本原産になります。わさび菜の葉が、長く伸び、淵がギザギザのフリル状になっているのが特徴で、ピリッとした辛味を持っています。

わさびの効能

1、 わさび菜に含まれているビタミンCは、体内の活性酸素を除去してくれる働きがある為、アンチエイジング効果が期待できます。また、免疫力を高める効果、風邪の予防効果もあるとされています。更に、シミ、そばかすの元となるメラニン色素の生成を抑え、コラーゲンの生成にも必要不可欠な栄養素になります。

2、 わさび菜に含まれているβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されることができます。ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、免疫力を高めてくれる効果もあります。また、ビタミンAは、「目のビタミン」とも言われ、視力維持効果もあるとされています。

3、 わさび菜に含まれているビタミンB2は、脂質をエネルギーに変換する時に欠かせない栄養であり、体内の酸化された脂質を分解する効果がある為、肥満や生活習慣病予防効果も期待できます。また、皮膚や粘膜の健康を正常に保つ効能もあると言われています。

4、 わさび菜に含まれている葉酸は、水溶性のビタミンB群の1つであり、全身に酸素を運ぶ赤血球を作る働きがある為、貧血防止効果が期待できます。また、遺伝子の設計図であるDNAの材料でもあるので、妊婦さんに積極的に摂取してほしい栄養素でもあります。

5、 わさび菜に含まれているアリルイソチオシアネートという辛味成分は、山葵やからしにも同じく含まれ、抗がん作用があると言われています。また、抗菌、抗カビの効果も高い為、食中毒の予防効果も期待できます。更に、唾液を分泌させ、食欲を増進する効果もあるとされています。

わさびの選び方

●緑が鮮やかな物を選びましょう

●葉先のギザギザの先までみずみずしい黄緑色の物を選びましょう

◎葉先のギザギザの先が乾いたたり、弱って縮れているような物や、黄色くなっている物は避けましょう

わさび保存方法

●わさび菜は、乾燥に弱いので、濡らしたキッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

●冷凍すると食感が損ねるので、お勧めできません

わさび菜の調理ポイント

1、 水にさらし過ぎないこと

わさび菜に含まれているビタミンCやビタミンB2、葉酸は水溶性の栄養素であり、長時間水にさらしてしまうと、栄養素が水に溶け出して恐れがあり、さっと程度に洗うことをお薦めします。

2、 汁物にすること

わさび菜に含まれているビタミンCやビタミンB2、葉酸は水溶性の栄養素の為、汁物に入れて食べることで、栄養素を余すところなく摂取できます。味噌汁やスープ、鍋と相性が良く、美味しく頂けるのでお薦めします。

3、 植物性油で調理すること

わさび菜に含まれているβ-カロテンは、脂溶性の為、植物性油と一緒に加熱調理した場合、栄養成分が油に溶け出し、体内に吸収されやすくなり、ゴマ油や菜種油などで炒めて食べることをお薦めします。

わさび菜は食べすぎないように注意しましょう。

 

わさび菜に含まれているアリルイソチオシアネートは、硫黄化合物の為、腸内でガスを発生させることがあり、食べすぎるとおならの匂いが臭くなってしまうことがあります。

次回は、わさび菜を使った調理例を紹介します。