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VOL275 蛍烏賊について

2023年3月15日

蛍烏賊(ほたるいか)とは、ツツイカ目(開眼目)ホタルイカモドキ科に属する烏賊(いか)の一種で、軟体動物類の深海性発光動物になります。世界には蛍烏賊の仲間が40種類ほど生息しています。日本近海では日本海全域と太平洋側の一部に分布しており、富山湾を面する滑川市を中心とする富山県と、兵庫県の日本海側で多く水揚げされています。蛍烏賊は、春に生まれ、翌春に産卵期を迎え、約一年で一生を終えます。腕や腹部に発光器がたくさんもち、蛍と同じように青く光ることから蛍烏賊と呼ばれるようになります。水揚げ量で最も多いのは浜坂漁港をはじめとする兵庫県で、次いで富山県になります。また、富山県が沿岸に押し寄せてきた蛍烏賊を定置網で夜に漁獲するに対し、兵庫県などでは昼間に行われる底引き網漁で、大量に水揚げすることができます。

味をはじめ質的には富山湾の蛍烏賊(ほたるいか)のほうが、大きくみそが詰まっていて、高価で取引されています。特に、数十万匹の大群で海岸近くまで押し寄せるのは富山湾独特の珍しい現象で、世界でも他に見られなく、毎年富山湾の幻想的な漁の光景がニュースで流れるほど有名です。また、蛍烏賊の乱獲を防ぐ為、富山市水橋から魚津市にかけての海岸沿い約15キロ、沖合約1.3キロの海域は、春に蛍烏賊の群れが押し寄せることから「ホタルイカ回遊海面」として国の特別天然記念物に指定されています。ちなみに、富山湾では毎年3月1日が解禁日とされ、6月まで続き、最盛期は4月から5月初旬辺りとなります。蛍烏賊の旬ははやり富山湾での漁が始まる3月から4月4が最も身いりもよく、美味しい時期と言えるだろう。

蛍烏賊の効能

1 蛍烏賊に含まれているレチノールは、ビタミンAとも呼ばれ、100g当たり1500μgになります。目の神経伝達物資になるほか、強い抗酸化作用により活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守り、皮膚や粘膜の健康を維持、粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、免疫力を高める効果が期待できます。

2 蛍烏賊に含まれているビタミンEは、強い抗酸化作用で知られているビタミンになります。活性酸素を抑え、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役に立ちます。

3 蛍烏賊の含まれているビタミンB12は、100gあたり14μgになります。ビタミンB12は、血液細胞を良好に保ったり、DNAの生成を助けたりする栄養素です。ビタミンB12不足すると、疲れやすくなったり、食欲が出なかったりすることがあります。

4 蛍烏賊に含まれてタウリンは、胆汁の分泌を促進し、肝臓の働きを助け、肝機能を高める働きがあるとされています。また、肝機能を向上により、身体の疲労感が緩和される効果があり、筋肉の収縮を高める作用もあり、筋肉が活発に動くと身体中に水分が溜まりにくくなり、むくみの解消効果が期待できます。更に、肝臓は毒素を体外に排出する機能を担っており、便秘改善効果も期待できます。

5 蛍烏賊に含まれている蛋白質は、100gあたり11.8gになります。蛋白質は主に筋肉や臓器、皮膚など、身体を構成する重要な栄養素です。蛋白質不足すると、体力、免疫力が低下する恐れがある為、積極的に摂取しましょう。

6 蛍烏賊に含まれている鉄分は、100gあたり0.8㎎で、赤血球のヘモグロビンに多く存在する栄養素になります。鉄分が不足すると、酸素が十分に供給できなくなり、頭痛や食欲不振を引き起こしやすくなり、特に女性の場合月経で血液が減りやすいので、積極的に摂ることをお薦めします。

蛍烏賊の選び方

●ふっくらと膨らんでいれば、新鮮な証拠になり、選びましょう

◎張りがなく、しぼんでいる物は鮮度が落ちている可能性があり、避けましょう

●表面につやのある物を選びましょう

◎表面につやがなく、パサついて見える物は鮮度が落ちている可能性があり、避けましょう

●身が透き通っているほど鮮度がいいという、選びましょう

家庭では生の蛍烏賊食べないようにしましょう

●蛍烏賊の内臓がついたまま状態はとても腐りやすい為

●蛍烏賊には寄生虫が付いている可能性がある為

*寄生虫は旬を問わずついている可能性がある為、注意が必要*