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VOL290 浅利について
2023年4月6日
浅利(あさり)とは、異歯亜網マルマダレガオ上科マルマダレガイ科に属する二枚貝の一種であり、食用として最も知られている貝の一つになります。浅利は日本だけではなく、朝鮮半島や台湾、フィリピンなどの沿岸各地に分布し、主に内湾の干潟に多く生息し、砂に潜って伸ばした水管から珪藻類や有機物を吸い込み濾過して食べます。
浅利は大きく成長すると6㎝程になり、殻の表面には細かい成長線と放射状に入った線があり、表面の色柄は千差万別で、触った感じはざらざらとしています。
浅利の旬は産卵期を迎える春から初夏の6月にかけて、身が膨らみ美味しくなります。浅利は中国や韓国から輸入されており、その量は国内の漁獲量とほぼ同じぐらいになります。国内では愛知県が断トツに多く、次いで静岡県、三重県と続きます。
浅利の効能
1 浅利に含まれているビタミンB12は、100gあたり52.4㎎になり、体内のDNA合成と調整、さらに脂肪酸の合成とエネルギー産生に大きく関わるビタミンで、正常な細胞の生成や赤血球の生成を助ける働きがあります。また、末梢神経を正常に機能させる働きもあり、眼精疲労や肩こりの解消にも役に立ちます。
2 浅利に含まれているビタミンCは、活性酸素の働きを抑制し、抗酸化作用がある水溶性ビタミンになります。植物性の食品から鉄分の吸収を助け、免疫力の向上効果が期待できます。
3 浅利に含まれているタウリンは、体内で蛋白質が分解される時に生成されるアミノ酸の一種であり、血液中余分なコレステロールを排出する為、血液をサラサラにする効果あるとされています。また、肝臓の働きを活発にし、アルコール障害にも効果をあるとされています。
4 浅利に含まれているビタミンB2は、「発育のビタミン」と呼ばれ、発育を促すための重要な働きをします。ビタミンB2は水溶性ビタミンであることから、余分なビタミンを排出し、体内に蓄積しにくく、大量摂取しても過剰障害起こりにくいとされています。ちなみに、ビタミンB2が不足すると、口内炎や角膜炎などの不調を起こる恐れがあります。
浅利の選び方
●口の開き口が開いていなくて、活きている物を選びましょう
●手に持って、重みを感じる物を選びましょう
●殻に厚みがあって、大きい物を選びましょう
●殻に模様がハッキリしている物を選びましょう
◎砂抜きが必要◎
・海水に数時間浸けてそっとしておき、砂抜きができる
・3%の塩水で砂抜きができる