Blog
ブログ

VOL307 立夏について

2023年5月8日

2023年5月6日(土)、二十四節季の第七番目の立夏(りっか)です。

「暦便覧」によると、「夏の立つゆへ也」、立夏とは夏の始まりの時期で、立夏から立秋の前日までが夏になります。爽やかな青空に、鯉のぼりが気持ち良さそうに泳ぎ、野山に新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになり、カエルが鳴き始め、竹の子が生えてくる頃、一年のうちで最も過ごしやすい季節と言われています。

 「立夏の候」とは、立夏の日から、次の節季「小満(しょうまん」の前日まで使うことができます。今年の小満は5月21日の為、5月6日から5月20日までは「立夏の候」と称することができます。

立夏の三候」

1 「初候」…蛙始鳴(かわずはじめてなく)、5月6日から5月10日頃、春先に冬眠から目覚めた蛙がウォーミングアップを終え、元気に活動し始める頃になり、雄(おす)の蛙の鳴き声は、雌(めす)の蛙を恋しがって鳴く声だと言われています。

2 「次候」…蚯蚓出(みみずいづる)、5月11日から5月15日頃、冬眠していた蚯蚓(みみず)が土から出てくる頃になります。他の生き物は「啓蟄(けいちつ)」の頃に出てきますが、蚯蚓(みみず)はマイベースに活動を始め、土に肥やしてくれる影の努力家とも言えます。

3 「末候」…竹笋生(たけのこしょうず)、5月16日から5月20日頃、筍(たけのこ)がひょっこり顔を出す頃になります。伸び過ぎないうちに収穫しなければ、美味しい筍(たけのこ)は味わえなくなります。種類によって収穫期が異なりますが、3月から6月頃までは収穫できるとされています。

立夏の花

●スイートピー

 スイートピー(Sweet pea)とは「香りのよいエンドウマメ」を意味し、エンドウマメの花と似ていることから、名付けられたと言われています。ちなみに、この時期ちょうどエンドウマメの旬になります。

立夏食べ物

●人参(にんじん)

 人参(にんじん)はカロテンがたっぷり含まれており、免疫力を高めてくれる食材とされています。ちなみに、人参のオレンジ色が一般的ですが、白色、黄色、紅紫色、黒紫色の人参も栽培されています。

●浅利(あさり)

 浅利(あさり)はお吸い物や酒蒸しなど和風問わず、様々な料理で活躍できる万能食材と言われ、栄養価も高く、特に鉄分やミネラルが豊富に含まれています。

立夏の行事

●鯉のぼり(こいのぼり)

5月5日は端午の節で、鯉のぼりが空を泳ぎます。鯉のぼりには、鯉が滝を登って龍になるという逸話にちなんで、男の子の立身出世を願うと意味が込められています。

●母の日(ははのひ)

 日本では5月の第二日曜日が「母の日」とされています。母の日にカーネーションを贈るという習慣あり、それはアメリカで一人の女性が母親の命日に、教会でカーネーションを配ったことからきていると言われています。