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VOL310 豆苗について

2023年5月11日

豆苗(とうみょう)とは、エンドウの若菜のことを称します。エンドウの若菜を食べるようになったのは中国で、収穫される量も時期も限られている為、一部の裕福層の人やお正月などの特別な時にしか食べられない希少な食材でした。日本に豆苗が登場したのは70年代日中国交正常化以降になり、1995年頃から、植物工場で豆を発芽させた状態の豆苗が栽培されるようになって、通年安定した供給が可能になり、一般的な野菜として普通の家庭にも浸透するようになりました。ちなみに、本来豆苗は、ハウス又は露路栽培の場合、その収穫時期及び旬の時期は3月から5月にかけての春になります。

豆苗の効能

豆苗は緑黄野菜に分類され、又豆が持つ栄養価も受け継がれ、非常に栄養価の高い野菜になります。

1、 豆苗に含まれているβ-カロテンは、100gあたり3100μgになります。強い抗酸化作用を持ち、免疫力の低下や動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持に役に立ちます。

2、 豆苗に含まれているビタミンKは、血液凝固させる成分の合成に関わる栄養素です。また、カルシウムの骨への取り込みに役に立ちます。

3、 豆苗に含まれている葉酸は、DNAの調整や合成に関わる栄養素になります。細胞の増殖をサポートする働きがあり、特に妊娠前後の女性に積極的に取り入れるべき栄養素になります。

4、 豆苗に含まれているビタミンB群は、身体の中で新陳代謝の働きを助ける効果があると言われています。

豆苗の選び方

●葉の色が濃い緑の物を選びましょう

●全体的に艶のある物を選びましょう

●もちがよいので、根付きの方を選びましょう

豆苗の保存方法

●袋入りの場合、袋のまま立てて冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

●開封後の物はビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

根つき豆苗の再利用

根つき豆苗の場合、豆より上の部分を刈り取って使い、残った豆の部分と根の部分を大きめの容器に入れ、水を張った状態で再利用します。毎日水の交換をすれば、また芽が伸びてきて、もう一度収穫できます。但し、初回より細くなるのは普通です。