Blog
ブログ

VOL324  茗荷について

2023年5月31日

茗荷(みょうが)とは、ミョウガ科ミョウガ属の宿根性の多年草であり、食用で栽培されているのは日本だけとされ、ちなみに英名は「Japanese Ginger」です。茗荷は本州から沖縄まで自生し、生姜(しょうが)の仲間であり、花も茎も香味野菜として古くから親しまれ、日本しか食べられない野菜の一つです。食用とするのは、固く締まった蕾の部分(花穂)で、爽快な香りを持つ、夏の食卓に欠かせない食材になり、香りと歯触りが好まれ、刻んで薬味や汁の実にして食べられています。旬としては、「夏茗荷」が6月から8月、「秋茗荷」が8月から10月とされています。

茗荷という名前の由来は、古くからの言い伝えでは、あまり沢山の茗荷を食べるとバカになると言われていましたが、それはないと安心してください。こう言われた理由としては、釈迦様の弟子であるスリバンドク(周梨槃特)は、いつも自分の名前すら忘れるほど物忘れが激しかったそうで、彼のお墓の周りに生えていた草が植物のことを「茗荷」と名づけられたという説があります。また、大陸から生姜と共に伝わった際、香りの強い生姜を「兄香(せのか)」、弱い茗荷を「妹香(めのが)」と呼ばれ、のちにショウガ、ミョウガになったという説もあります。

茗荷の効能

1、 茗荷に含まれているカリウムは、ミネラルの一種で、細胞内のバランスを調節し、一定に保つ役割があります。また、塩分を撮りすぎた時に排出する働きもあり、むくみ改善、予防効果が期待できます。

2、 茗荷に含まれているマグネシウムは、骨や歯の形成をサポートする役割があります。また、筋肉の収縮をはじめ、体温や血圧を調節したり、脳神経の働きを手助けしたりするなど、身体全体で支えわれている栄養素の一つになります。

3、 茗荷に含まれているビタミンEは、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素の発生を抑え、取り除く働きがあります。また、血行を促進する働きもあり、冷え性や肩ごり、肌荒れの予防、改善効果が期待できます。

4、 茗荷に含まれているα-ピネンは、香り成分によるもので、食欲増進効果や、発汗作用があり、夏バテの予防、改善効果が期待できます。

茗荷の選び方

●ハウス栽培された物は、ふっくらと丸みのあるものを選びましょう

●自生している物は、白い花が咲く前の物を収穫しましょう

●自生している物は、先の葉が開く前の筍(たけのこ)のような形の物を収穫しましょう

🔴葉が開くと硬くなります。

茗荷の保存方法

●茗荷は乾燥しないようにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

●切った物はラップでぴったり包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

🔴茗荷は独特な風味とシャキシャキした食感が最大な特徴になり、冷凍保存はお勧めしません。どうしてもというなら冷凍することもできますが、シャキシャキ感が損なわれ、香りも弱まり、炒め物や味噌汁にすることができます。