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VOL326  油麦菜について

2023年6月2日

油麦菜(ゆばくさい)とは、キク目キク科アキノノゲシ属、中国や台湾に作られた葉野菜で、メロンレタスと同じアキノノゲシ属チシャの変種で、タチヂシャの一種であり、中国や台湾においては一般的な野菜になります。日本では中国名の油麦菜を現地の発音から「ユウマイサイ」と呼び、感じを音読みした「ユバクサイ」と呼ばれることもあります。台湾では「A菜」という名称で周知されています。

油麦菜は、結球しないレタスに分類され、葉は細長く、メロインレタスと違って葉先が丸くなく尖っているのが特徴です。油麦菜の旬は6月頃になり、市場に出回るのは初夏から晩秋になり、最も多く収穫されている初夏の5月末から7月初旬までとされています。ちなみに、国内ではまだ広く栽培されていないのは現状です。

油麦菜の効能

1、 油麦菜に含まれているカルシウムは、ミネラルの一種で、細胞内のバランスを調節し、一定に保つ役割があります。また、塩分を撮りすぎた時に排出する働きもあり、むくみ改善、予防効果が期待できます。

2、 油麦菜に含まれている鉄分は、全身に酸素を運び、鉄分不足により脳への酸素が行き渡らなくなり、思考力、学習能力、記憶力の低下に繋がり、適量の摂取が運動能力や学習能力の向上効果が期待できます。

3、 油麦菜に含まれているビタミンB1は、「疲労回復のビタミン」と呼ばれ、炭水化物の代謝を促す働きがある為、米を主食とする日本人にとって必要な栄養素になります。また、エネルギーを作る手助けをすることで、神経や筋肉の機能を正常に保つ効果もあります。

4、 油麦菜に含まれているビタミンB2は、「発育のビタミン」と呼ばれ、発育促進に欠かせない栄養素であり、糖質、脂質、蛋白質の代謝、エネルギー生産に関わる酸化還元酵素の補酵素としての働きもあります。ビタミンB2は特に脂質の代謝を助ける働きがあり、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生にも役に立ちます。

油麦菜の選び方

油麦菜は鮮度落ちやすい葉野菜の為、その日のうちに食べることをお勧めする

●葉が全体にみずみずしい物を選びましょう

●綺麗な黄緑色をしている物を選びましょう

●切り口が黄色くなっていない物を選びましょう

🔴葉の色は黄色くなり、萎れている物は避けましょう

油麦菜の保存方法

●購入後さっと水洗いをし、濡らしたキッチンペーパーなどで包み、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

●葉を上に立てた状態で冷蔵庫の野菜室に置くことをお勧め

調理ポイント

●油麦菜は炒め物にお勧め、そのままでも食べられますが、独特な香りが炒めると玉蜀黍(とうもろこし)のような香ばしい風味が楽しめます。