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VOL329   枇杷について

2023年6月7日

 枇杷(びわ)とは、バラ科ビワ属の常緑高木であり、中国南西部の原産とされ、日本では四国、九州に自生しています。枇杷の葉は、濃い緑色で大きく、長い楕円形で、表面には艶があり、裏には産毛があります。大きな葉陰に楽器の琵琶に似た形をした為、名付けられたそうです。昔はあちこちの庭先で見かける身近な果実だったが、栽培物が痛みやすいことなどの理由で、流通量が少なく、現在では高級果実として扱われています。

 枇杷の旬は初夏ですが、ハウス栽培では1月頃にも早生種が長崎から出回り始め、3月頃から茂木枇杷(もぎびわ)も並び始めます。ちなみに、」最も食べ頃は初夏の5月から6月頃になります。

枇杷の効能

1 枇杷に含まれているβ-カロテン、強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑制し、取り除く働きを持っています。また、体内で必要に応じて皮膚や粘膜を守る働きがあるビタミンAに変換され、喉や鼻などの健康を保つのに役に立ちます。

2 枇杷に含まれているクリプトキサンチンは、必要に応じてビタミンAに変化され、粘膜や皮膚の健康維持に役に立ち、風邪や咳、喉の痛みなどを緩和する効果が期待できます。また、骨粗鬆症のリスクを軽減する効果が来たできるとされています。

3 枇杷に含まれているカリウムは、余分なナトリウムを体外に排出する作用があるため、摂り過ぎた塩分を調節する働きがあります。

4 枇杷に含まれているポリフェノールは、活性酸素を抑制する効果があり、がんの予防にも効果があるとされています。

5 枇杷の葉は生薬として使われ、腰痛や腹痛など患部に当てると痛みに効くという民間療法に利用されていたそうです。

6 枇杷に含まれているクロロゲン酸は、肝臓において脂肪を燃焼させる働きがあります。

枇杷の選び方

●綺麗なオレンジ色をしている物を選びましょう

●産毛をしっかりと残っている物を選びましょう

●ヘタがしっかりしている物が新鮮の証、選びましょう

●表面に傷や茶色くなっていない物を選びましょう

枇杷の保存方法

●冷暗所に保存することをお勧め

🔴低温によって傷みが早くなる果物の為、冷やすのは食べる直前にすることをおすすめ

️注意点

●枇杷の種子には杏などと同じく、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む有害な天然のシアン化合物が多く含まれています。シアン化合物を一度大量に摂取してしまうと健康に影響を及ぼす恐れがある為、注意しましょう