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VOL330 杏子について

2023年6月8日

杏子(あんず)とは、バラ科サクラ属の落葉小高木で、中国の北東部の原産といわれ、日本へは渡来種とされ、弥生時代以降の遺跡から出土、果樹として栽培の歴史も古く、現在では長野県、山梨県、山形県を中心に栽培されています。

杏子は小粒の黄桃といった感じで形は桃とよく似ています。大きさは品種にもよりますが、梅程度から桃ぐらいで果皮の表面は産毛がなくネクタリンのようで、果皮の色は黄色から橙色で日光に当たっていたところが赤みを帯びっています。

生杏子は収穫されてすぐに出荷され、全盛期は6月下旬から7月中旬になります。

杏子の効能

1 杏子に群を抜いて多く含まれているβ-カロテンは、体内に摂取されるとビタミンAに変換されます。ビタミンAは、免疫力を高める働きがあり、風邪やインフルエンザを始め、感染症予防に役に立ちます。また、夜盲症の予防や改善効果が期待できます。

2 杏子はクエン酸、リンゴ酸といった有機酸が多く含まれています。胃腸の動きを良くし、殺菌作用などの効果があります。また、乳酸を減らし、エネルギーを作り出し、疲労回復効果が期待できます。

3 杏子に含まれている鉄分は、肺で取り込んで酸素を全身の細胞や組織に運ぶ重要な役割を果たしています。また、筋肉中のミオグロビンという蛋白質の構成成分として、血液中の酸素を筋肉に取り込む働きもあります。

4 杏子に含まれているカリウムは、体内でナトリウムとのバランスを保つことで血圧を正常に保つ役割を持ち、高血圧の予防や改善効果が期待できます。

5 杏子に含まれている食物繊維は、腸内環境の働きを整え、活性化させ、便秘解消や代謝アップといった効果が期待できます。また、毒素や老廃物も一緒に排出する効果があり、アンチエイジング効果が期待できます。

6 杏子に含まれているギャバは果肉に含まれ、脳の血行を良くする作用がとされ、脳動脈硬化症によるボケの予防の効果が期待できます。

7 杏子の種は漢方薬になり、杏仁(きょうにん)と呼ばれ、生薬として咳止めや痰を抑える効果があります。

8 干し杏子は身体を温める性質があり、毎日少し食べると冷え性改善効果が期待できます。また、内臓の機能低下や発熱による腫れを抑え、喉の渇きやキレにくい痰にいいとされています。

杏子の選び方

●果皮は濃い橙色になっている物を選びましょう

●果皮に張りのある物を選びましょう

●粒の大きい物を選びましょう

●手に持った時実がしまっている物を選びましょう

🔴表面に傷のある物を避けましょう

🔴あたって柔らかくなっている物を避けましょう

杏子の保存方法

杏子はそれほど日持ちしない為、なるべく早めに食べきること

●乾燥しないようにラップで包んで、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう

⚫️冷凍保存お勧めしません

杏子の食べ過ぎに注意

栄養豊富でも食べ過ぎはよくない

1日に食べる量

⚫️生杏子の場合5個程度にしましょう

⚫️ドライ杏子の場合2、3個にしましょう