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VOL347 大蒜について

2023年7月3日

大蒜(にんにく)とは、キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属になり、原産地が中央アジアのキルギス地方と言われています。日本には中国を経由して、奈良時代頃に伝わってきたとされています。また、紀元前3000年以上も前に古代エジプトからギリシャなどではすでに薬用として栽培されていたようです。

大蒜は地方により収穫時期が多少ずれるので、旬もそれに合わせてずれることになります。概ね6月から8月にかけて夏が旬となります。大蒜が旬となる夏は、暑さで体力を消耗しがちな時期で、強壮作用が強い大蒜はまさにこの時期にぴったりの食材と言えるだろう。

また、近年スーパーに安い中国産のものが大量に出回っていますが、国産では青森県が全国の約67%を出荷しています。質の高い青森県産の大蒜は、味、香り共に優れていますが、ただ値段も高いです。

大蒜の効能
1 大蒜に含まれているアリシンは、硫化アリルの一種で、大蒜特有の匂いのもとになる成分です。アリシンは、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があると言われています。また、アリシンには免疫力を高め、がんの予防効果、血行促進により、冷え性や動脈硬化、血栓の予防効果も期待できます。さらに、アリシンには強い殺菌作用があり、恐ろしい結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌(せきりきん)、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことが確かめられましたそうです。
2 大蒜に含まれているスコルニジン(スコルジン)には新陳代謝を促し、疲労回復効果があるとされています。また、末梢血管拡張作用により血の巡りを良くする働きがあり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防効果も期待できます。
3 大蒜に含まれているビタミンB1は、糖質の代謝に必要な栄養素になります。極端に不足すると、倦怠感や食欲不振などの症状を引き起こす原因になることがあります。
4 大蒜に含まれているビタミンB6は、蛋白質の代謝をサポートし、免疫系の維持にも関わっています。不足すると皮膚炎や口角炎、舌炎、免疫力低下などが起こる恐れがあります。

大蒜の選び方
⚫️ずっしりと重みの物を選びましょう
⚫️結球が硬い物を選びましょう

⭕️ 軽く外皮と身に隙間がある物が古く、水分が抜けている可能性が高い、避けましょう ⭕️

大蒜の保存方法
⚫️高温多湿を避け、風通しの良い涼しい所に置いておきます。
⚫️夏場は、冷蔵庫で保存しましょう(長期間入れておくと芽が出やすいので、早めに使い切ること)

大蒜を加工して保存
⚫️表皮をむいて、バラした状態の物にオリーブオイル、ビネガー、普通のお酢、醬油などに漬け込んでくと、薬味や調味料として使用できます。

⚠️大蒜の食べ過ぎに注意
大蒜は成分が強すぎるため、摂りすぎると胃腸に悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意しましょう。
身体に良いとは言え、何事も程々に、摂りすぎは禁物