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VOL351 小暑について
2023年7月7日
今日は7月7日(金)、二十四節季の第十一番の小暑(しょうしょ)です。
「暦便覧」によると、「大暑来れる前なれば也」、小暑は梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃になります。蝉も鳴き始め、蓮の花が咲き、暑中見舞いを出すのもこの頃です。暑い夏を乗り切るために、たくさん食べて、体力を付けておきたい時期になります。
「小暑の候」とは、小暑の日から、次の節季「大暑(たいしょ)」の前日まで使うことができます。今年の大暑は7月23日の為、7月7日から7月22日までは「小暑の候」と称することができます。
「小暑の三候」
1 「初候」…温風至(あつかぜいたる)、7月7日から7月11日頃、雲の間から注ぐ太陽がだんだん強くなる頃になります。温風とは湿った空気が山を越え、乾いた風となって吹き降ろすフェーン現象のことを表していると言われています。
2 「次候」…蓮始開(はすはじめてひらく)、7月12日から7月16日頃、蓮がゆっくりと蕾を解き、花を咲かす頃になります。水底から茎を伸ばし、水面に葉を浮かべ、綺麗な花を咲かせる蓮ですが、花が開いてから四日目に散ってしまいます。
3 「末候」…鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)、7月17日から7月22日頃、5、6月に孵化した雛が巣立ちの準備をする頃になります。独り立ちができるよう、飛び方を覚え、獲物の捕り方を覚え、「独り」ということを一から学びます。
小暑の食べ物
●鰻(うなぎ)
鰻は万葉の時代から薬代わりとして、土用の丑の日などに食されてきました。疲労回復の他にも、視力回復や皮膚、髪、痛めた喉などに潤いをもたせる効果があるとされています。
●大蒜(にんにく)
大蒜は、古代エジプトではピラミッド建造の労働者に与えられたという説があります。大蒜に含まれているアリインという成分が、エネルギーを発生させてくれる効果があるとされています。スタミナのつく食材として知られ、暑い夏を乗り切る食材の代表格とも言えるだろう。
夏至の行事
●七夕(たなばた)
七夕は織姫星と彦星が、年に一度だけ天の川を渡り、会うことが許された特別な日です。京都の北野天満宮で七夕祭り、香川の金刀比羅宮(ことひらぐう)での七夕蹴鞠(けまり)など、各地で様々な七夕行事が行われます。
●祇園(ぎおん)祭り
祇園祭は京都の祭りと思われがちですが、京都だけではなく全国にある二千三百の八坂神社で一斉に祭りが行われます。総本社である京都では7月1日から1ヶ月も続く長い祭りとなります。
小暑の虫
●アゲハチョウ
鮮やかな発色をしている羽が美しく、世界中に愛好家の多いアゲハ蝶は、実に毎日ほぼ同じコースを飛んでいて、このコースは「蝶道(ちょうどう)」と呼ばれています。