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VOL363 熱中症を予防する食事

2023年7月26日

 

熱中症とは気温や湿度が高い環境下体温の調整がうまくいかず、眩暈(めまい)や怠さなど様々な症状が起こる状態を称します。熱中症の予防ポイントとして、涼しい服装にすることや暑さを避けること、日傘や帽子などのものを利用すること、水分、塩分をこまめに補給することなどが挙げられます。

暑い日に必要な栄養素
1、 ナトリウムとカリウム
汗は水分だけではなく、体内から排出されたナトリウムやカリウムなどの電解質も多く含まれています。電解質が不足すると、筋肉の収縮運動に異常が生じて腓返り(こむらがえり)が起こりやすくなり、熱中症の特徴的な症状を引き起こす恐れがあります。ちなみに、体内では電解質を作り出すことができない為、汗で失われた分の電解質は食べ物や飲み物から補う必要があります。  

2、 エネルギー源となる糖質
暑い日は特別な運動をしていなくてもエネルギーや体力を消耗するものです。エネルギーが不足になると暑さに打ち勝つことができず、夏バテになり、熱中症にもなりやすくなります。暑さに負けない身体を作るには、炭水化物や糖分などエネルギー源となる栄養素を積極的に摂ることが大事です。但し、過剰に摂取してしまうと、肥満や糖尿病の原因になる可能性もあるので、適量にしましょう。

3、 疲労回復効果を持つビタミンB1
暑い日は体力を消耗しやすいため、疲労回復効果のあるビタミンB1を摂りましょう。ビタミンB1は疲労回復効果が高いだけでなく、糖質の代謝を促してエネルギーを生産させやすくし、イライラを抑える効果が期待できます。また、ビタミンB1はにんにくや玉ねぎ、にらなどに含まれているアリシンと呼ばれる栄養素と一緒に摂ることで、吸収が高まるとされています。

熱中症を予防する食材
1、 豚肉
豚肉はビタミンB1の宝庫と言われ、糖質をエネルギーに変える働きがある為、暑さによる疲労感や倦怠感を軽減する効果が期待できます

2、 モロヘイヤ
暑い時期が旬のモロヘイヤには、カリウムが非常に豊富に含まれ発汗によって失われた電解質を補給することができます。

3、 鰻
鰻は昔から夏バテ予防に良いと言われ、スタミナ食材と重宝されています。豊富に含まれているビタミンB1のほか、紫外線の刺激によって生じる活性酸素に対抗するビタミンAやビタミンCも含まれています。

4、 納豆
納豆はビタミンB1が多く含まれているだけでなく、発汗によって失われたカリウムなどの電解質も多く含まれています。火を使わずにすぐ食べられますので、暑い日の栄養補給にはもってこいの食材になります。