Blog
ブログ

VOL364 万願寺とうがらしについて

2023年7月27日

万願寺とうからしとは、京都府北部の舞鶴郊外にある万願寺地区において大正末期頃から作られてきた甘唐辛子の一種で、味の良さと大きさから「とうがらしの王様」とも呼ばれています。今ではこのタイプの大きなとうがらしの代名詞ともなっています。ちなみに本場で作られている「万願寺甘とう」は産地で採種されされる固定種で、選果されて高い品質を守ることで「ブランド京野菜」の一つにもなっています。ただ明治以前に導入された物という基準を満たさない為、「京の伝統野菜」には入っていません。
 万願寺とうがらしはハウス栽培などで通年で回りますが、太陽いっぱい浴びた露地物のとうがらしは主に初夏の5月上旬頃から9月下旬頃にかけて収穫され、旬は6月から8月にかけての夏です。

万願寺とうがらしの効能
1 万願寺とうがらしに含まれている食物繊維は、便秘改善に期待できます。

2 万願寺とうがらしに含まれているビタミンCは、血管や筋肉、骨の健康維持する働きがあり、貧血を防ぐ効果も期待できます。また、風邪の予防や疲労の回復効果もあり、肌荒れなどにも効果が期待できます。

3 万願寺とうがらしに含まれているβ—カロテンは、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られています。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも効果が期待できます。更に、喉や肺など呼吸器系統を守る働きもあります。

4 万願寺とうがらしに含まれているビタミンEは、強い抗酸化作用を持っています。動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防効果が期待できます。

万願寺とうがらしの選び方
●鮮やかな緑色、艶があるものを選びましょう
●しっかりと硬さを感じるものを選びましょう
●肩の部分にくびれがあるのが特徴で、しっかりと出ている物を選びましょう
●軸の切り口がまだ新しく、茶色く変色していない物を選びましょう

万願寺とうがらしの保存方法
●万願寺とうがらしは暖かい環境で育った野菜なので、冷蔵庫の低温下に長時間入れておくと低温障害を起こし傷みやすく、カロテンも減少してしまいます。乾燥しないように、濡らしたキッチンペーパーで包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう