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VOL366 しろ菜について

2023年7月31日

しろ菜とは、アブラナ科の結球しない白菜の仲間で、山東菜か白菜とタイサイとはが交雑して生まれた品種と言われています。古くから江戸時代から大阪で作られてきたことから「大阪しろ菜」とも呼ばれています。明治初期に天満橋や天神橋付近で盛んに栽培されたことから「天満菜」とも呼びます。現在でも大阪をはじめ京都や奈良などで栽培されています。大阪の「なにわ野菜」の一つとして扱われています。しかし近年小松菜に作付け転換が進み、栽培農家が減少しつつあります。
 しろ菜は早生種から晩生種まであり、更にハウス栽培もされているため、ほぼ一年を通して出荷されています。地元では他の葉物野菜が少ないなる夏に早生種が出回り、夏場の葉物野菜としてしろ菜はその需要度を高めてきた事から初夏から夏が旬と言われてきました。一方で、霜が降りる晩秋から冬にかけては葉柄に厚みが出て柔らかく甘みも増すことから、冬が旬とされていることもあります。

しろ菜の効能
1 しろ菜に含まれているβ-カロテンは、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力の健康維持、粘膜や皮膚の健康維持に効果が期待できます。また、喉や肺など呼吸器系統を守る働きもあるとされています。

2 しろ菜に含まれているカリウムは、ナトリウム(塩分)を排出する役割があり、高血圧に効果があるとされています。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。

3 しろ菜に含まれているカルシウムは、骨を生成する上で欠かせない成分で、骨の健康維持に役に立ちます。また、いらいらの解消効果も期待できます。

4 しろ菜に含まれているビタミンCは、風邪の予防や疲労回復、肌荒れなどに効果が期待できます。

しろ菜の選び方
●軸の色が白く、ハリがあり、艶がある物を選びましょう
●葉の色は瑞々しい薄い緑色の物を選びましょう
●根元をもって立てても葉先までシャキッとしている物を選びましょう

⭕️葉の周りから黄色区色が変わってくる物を避けましょう
⭕️根元の切り口から茶色っぽくなっている物を避けましょう

しろ菜の保存方法

🔴しろ菜は非常に傷みが早い野菜🔴

●乾燥しないように濡らしたキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
●根の部分を下にして、立てて入れておくように保存しましょう