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VOL368 ヒユナについて

2023年8月2日

 ヒユナとはヒユ科ヒユ属の一年草であり、熱帯アジアが原産とされています。「バイアム」「ジャワホウレンソウ」「チャイニーズ・スピナッチ」「シェンツァ」「インチョイ」などとも呼ばれています。日本のスーパーや八百屋で見かけることは少ないですが、中国やベトナム、台湾、香港では日常に食べられている野菜の一つになります。きんねん健康食品として話題になっているアマランサスと同じ仲間で、アマランサスが日本では一般に種に当たる実の部分を穀物として利用するに対し、ヒユナは茎葉を食用とします。ヒユナの葉や茎は癖が少なく食べやすいので、さっと茹でても、炒めても、スープにしても美味しいです。
 
 ヒユナは葉の色が緑一色のタイプがり、葉の真ん中に赤色が混じるタイプや、葉全体が赤いタイプのもあります。緑タイプは、葉は柔らかく、色も緑というより黄緑、さっと茹でると青臭みや癖がほとんどなく、歯触りも優しいです。赤色が混じるタイプは、加熱すると色素が流出し、汁が赤く染まります。
 ヒユナは元々熱帯アジアが原産の野菜で、日本での収穫時期は真夏の7月初旬から始まり10月頃までとなり、まさに夏野菜と言えます。

ヒユナの効能
1 ヒユナに含まれている鉄分は、ほうれん草の2倍と言われています。鉄分は必須ミネラルの一つで、血液中の酸素を運ぶ役割を持っています。鉄分が不足すると、貧血を起こしてしまい、頭痛やイライラの原因になることもあります。

2 ヒユナに含まれているβ-カロテンは、活性酸素抑える効果があります。活性酸素が増えすぎると動脈硬化や心筋梗塞になるリスクが増えると言われ、生活習慣病が気になる方はβ-カロテンを多めに撮ることをおすすめします。また、β-カロテンは体内でビタミンAにも変換され、目や皮膚、粘膜などの健康維持にも役に立ちます。

3 ヒユナに含まれているカルシウムは、骨を強くすることで知られていますが、カルシウムは単体で摂っても体内で吸収されない為、カルシウムの吸収率を上げるにはビタミンDやビタミンKが有効になり、ヒユナにはビタミンKも豊富に含まれているため、効率よくカルシウムを摂取すること可能になります。

ヒユナの選び方
●葉先までみずみずしい物を選びましょう
●つや、ハリがある物を選びましょう

ヒユナの保存方法
●乾燥しないように、濡らしたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
●なるべく立てた状態で保存することをおすすめします。寝かせて入れると、ヒユナが上に向かっておきあがろうとする為、茎が曲がり、エネルギーが消耗して傷みやすくなります。