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VOL379 蟠桃について

2023年8月25日

 蟠桃(ばんとう)とは、白い果肉と丸く平らな形が特徴的な桃の品種であり、Saturn peach(サターン・ピーチ)、Donut peach(ドーナッツピーチ)とも呼ばれています。
 蟠桃(ばんとう)は中国原産とされ、日本で一般的な比較的に丸い桃と違って、平たい形をしているのが大きな特徴で、それらにはいくつもの品種があり、「蟠桃(ばんとう)」はそれらの総称として使われています。ちなみに、蟠桃の別名は「坐禅桃(ざぜんもも)」とも呼ばれ、中国では古くから不老不死の「仙果(せんか)」として扱われてきました。あの西遊記の孫悟空と猪八戒が食べた不老不死の桃は、それがこの「蟠桃(ばんとう)」と言われています。
 日本では福島県や和歌山県など僅かに生産されています。ちなみに「楊貴妃」という名称で出回っているものもあります。国内で作られている品種は晩生の物が多いようで、収穫時期は地域によって違いますが、早いとろこは7月下旬から8月下旬にかけて、8月はまさに旬です。

蟠桃の効能

1 蟠桃に含まれているペクチンは、食物繊維の一種で、腸に働きかける栄養素であり、腸の動きを活発させ、善玉菌を増やし、便秘や下痢を解消し、腸内環境を整える効果があります。

2 蟠桃に含まれているカリウムは、ミネラルの一種で、体内余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があり、むくみ解消に効果が期待できます。

3 蟠桃に含まれているビタミンCは、美肌の元となるコラーゲンを作る効果があり、シミや雀斑の原因となるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。また、ビタミンCは、免疫力アップに役に立ちます。

4 蟠桃に含まれているビタミンEは、抗酸化作用があり、細胞の老化を抑制する効果が期待できます。

5 蟠桃に含まれているナイアシンは、ビタミンの一種であり、摂取した栄養をエネルギーに変える時に必要不可欠とされています。また、ナイアシンは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する酵素を助けることができるとされ、酒好きにはお勧めです。

蟠桃の選び方
●全体に着色しているものを選びましょう
●表面全体に産毛があるものを選びましょう
●品種特有な甘い香りを放つものを選びましょう
●しっかりとして枝の着いた痕が残っているものを選びましょう

蟠桃の保存方法
●蟠桃は傷みやすく、あまり日持ちできない果物になり、買ってから2、3日で食べるようにしましょう、その場合常温保存がベストです。
●食べる前に1、2時間程度に冷蔵庫で冷やすと甘味が増します。