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VOL380 真桑瓜について

2023年8月28日

 

 真桑瓜(まくわうり)とは、ウリ科キュウリ属の蔓性(つるせい)一年草、雌雄同株の植物で、メロンの一変種で果実は食用になります。南アジア原産とされ、日本では西洋メロンの導入以前より多数の農家で生産されてきた安価な庶民のメロンとして、古くから親しまれてきた食材の一つになります。縄文時代の初期には既に食べられていたと言われています。
ちなみに、美濃国(現在の岐阜県南部)の真桑村(現在の本巣市)でよく作られていた為、その地名を取って真桑瓜(まくわうり)と名付けられたという説があります。

真桑瓜の名前の由来となっている岐阜県では、飛騨美濃伝統野菜として扱っています。また、愛知県でも伝統野菜として認定され、ここでは「落瓜」という緑色に縦に筋が入る品種と、「金俵まくわ」と呼ばれている黄色いタイプが作られています。さらに、滋賀県では地域によって色々な品種の真桑瓜が古くから盛んに栽培されてきました。現在でも「金まくわ」は滋賀県今津の伝統野菜として扱われているほか、地方でも伝統野菜として扱われている所が多数あります。
真桑瓜はメロンなどと同じ夏が旬の果物で、6月頃から出始めますが、出荷のピークは7月に入ってから、お盆の時期にかけて、これは真桑瓜の黄色が彩理として美しいことから、昔からお盆のお供物として欠かせないものの一つとされてきました。

真桑瓜の効能

1、 真桑瓜に含まれているカリウムは、ナトリウム(塩分9を排出する役割があり、高血圧予防効果が期待できます。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。不足する場合、筋肉が弱くなり、障害を起こす恐れがあります。

2、 真桑瓜に含まれているビタミンCは、みかんと同じぐらいの含有量と言われています。ビタミンCは、免疫力を高め、風邪予防には大きな効果があるほか、活性酸素を抑える抗酸化作用がある事から、肌の老化防止に、そしてコラーゲンの合成にも役に立つなど「若返りビタミン」とも呼ばれています。

3、 真桑瓜に含まれているβ-カロテンは、血圧を安定させる効果があり、血液の状態を健康的に保つ効果が期待できます。

4、 真桑瓜に含まれている葉酸は、体内で血液を作るために不可欠な栄養素で、貧血になりやすい人や、妊婦さんが積極的に取って欲しいです。

真桑瓜の選び方
●全体に均整の取れた形をしている物を選びましょう
●大きさは大きすぎず、小さすぎずの物を選びましょう
●茶色く変色した部分や傷などがない物を選びましょう
●手に持った時にずっしりと重みを感じる物を選びましょう
●お尻の花落ち部と呼ばれる部分は、あまり大きくなく、一円玉くらいの大きさまでで、出臍(でべそ)の様になっていない物を選びましょう

真桑瓜の保存方法
●店で売られているものは未熟な物が多いので、まだ硬く香りが出ていなければ、室内に置いておき、追熟させるようにしましょう。
●真桑瓜は冷蔵庫に入れてしまうと熟成しません、要注意!
●真桑瓜は底を軽く抑えてみた時に、硬くない少し弾力を感じるぐらいで、甘い香りがたっていれば、食べ頃のサインになります。
●食べる前に、1、2時間冷やすことをおすすめします。