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VOL383 葉唐辛子について

2023年8月31日

 葉唐辛子(はとうがらし)とは、唐辛子(とうがらし)を葉付きの枝ごと収穫するものを称し、別名木胡椒(きごしょう)とも呼ばれています。
葉唐辛子は唐辛子を葉付きの枝ごと収穫し、葉と唐辛子を一緒に使うもので、特に葉を食べるための品種というわけではなく、京都では主に「伏見辛」という品種が葉唐辛子の状態で収穫されていることが多いです。ただ、これ以外の品種の唐辛子であっても葉付きの状態で収穫されたものも同じく葉唐辛子として扱われています。近年、葉を食べることを主とした「京唐菜」という品種も開発され、出回るようになっています。
全国的にはあまり唐辛子の葉を食べる風習は見かけませんが、京都では古くからこの葉唐辛子を「木胡椒(きごしょう)または「きごしょ」と呼び、煮物などのおばんさいとして食べる習慣があります。葉唐辛子の葉には少しアクがあるので、茹でてアク抜きしてから調理します。ただし、葉は柔らかく、ほんのりと唐辛子の風味が感じられ、一緒に調理する唐辛子の味と共に調和して、とても美味しいものです。
葉唐辛子は全国各地で作られ、食用として収穫され出荷しているところは京都を始めとする近畿地方くらいではないかと思われ、食材としての旬は夏から初秋にかけてとされています。

葉唐辛子の効能
1、 葉唐辛子に含まれているβ-カロテンは、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から身体を守る働きがあり、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きもあり、合わせて免疫力を高める効果、がんの予防効果もあると言われています。

2、 葉唐辛子に含まれているビタミEは、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防効果が期待できます。

3、 葉唐辛子に含まれているカルシウムやマグネシウムはなどは、骨の生成に欠かせない成分が多く含まれ、骨を丈夫にする働きがあると言われています。

葉唐辛子の選び方
●葉先シャキッと、いきいきとしている物を選びましょう
●緑が鮮やかな物を選びましょう
●葉がメインなので、大きく育ちすぎていない物を選びましょう

葉唐辛子の保存方法
●葉唐辛子は鮮度落ちが早く、収穫されてから萎びるまでの時間がとても短く、買ってきたらなるべく早く調理しましょう。