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VOL396 赤毛瓜について

2023年9月20日

写真出典:https://kuwachii-okinawa.com/agricultural/2523/

赤毛瓜とは毛瓜や赤瓜などとも呼ばれるウリ科の胡瓜(きゅうり)と同じ仲間になります。沖縄では古くから栽培されてきた伝統野菜の一つで、モーウイ(モーウィ)という呼び名で親しまれています。インド西部原産と言われ、15世紀頃、中国の南部から沖縄に伝わり、琉球王朝の宮廷料理に用いられていたとされています。

 赤毛瓜の形は加賀の太胡瓜を更に一回り以上大きく、太い円筒状で、長さ30センチぐらい、太さは10センチ程度、重さ1キロ以上のものも珍しくないです。果皮の表面は茶色で、表面に果実全体にわたり細かいひび割れが模様のようにできています。皮は外見からの印象ほど厚くなく、中の果肉は真っ白で、瓜らしく薄い緑のゼリー質と共に種が並んでいます。果肉は緻密で固くしまっていて、みずみずしいです。やさしい瓜の香りはありますが、胡瓜のような青臭さはあまり感じないです。
 
 沖縄では4月頃から9月頃まで収穫できるようですが、雨風に強い赤毛瓜は台風の時期に栽培され、収穫7月から10月が最も多くなり、夏から初秋が収穫時期になり、旬の時期です。

赤毛瓜の効能

1、 赤毛瓜に含まれているカリウムは、人体に必要なミネラルの一種であり、体内で浸透圧の調節に働き、ナトリウム排出を手助けする作用があるため、過剰なナトリウム(塩分)を体外に排出し、血圧を下げる効果やむくみ解消効果が期待できます。また、カリウムは筋肉の収縮に関わり、ナトリウムとカリウムをバランスよく摂ることは筋肉を正常に保つ効果があるとされています。

2、 赤毛瓜に含まれているβ-カロテンは、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られています。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持等に役に立ちます。

3、 赤毛瓜に含まれているビタミンCは、コラーゲンの合成に関わるビタミンで、皮膚のシミやシワを防ぎ、傷や炎症の治りをよくすることができます。また、活性酸素を消去する抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。

4、 赤毛瓜に含まれている葉酸は、赤血球を熟成させる為に欠かせいない栄養素になります。葉酸が不足すると葉酸欠乏症になる恐れがあり、貧血を引き起こす原因の一つになります。

赤毛瓜の選び方
●手に持って、ずっしりと重みのある物を選びましょう
●皮にツヤがある物を選びましょう
●傷のない物を選びましょう

赤毛瓜の保存方法 
●新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、冷暗所で保存しましょう
●室温が高い場合は、冷蔵庫の野菜室に保存するようにしましょう
●なるべく、早めに調理しましょう