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VOL398 秋分について

2023年9月22日

 9月23日(土)、二十四節季の第十六番の秋分(しゅうぶん)です。「暦便覧」では、「陰陽の中分となれば也」、と書かれています。秋分の時期は、暑さは減り代わりに冷気を感ずる日が増えます。秋分は春分と同じように、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる日のことを言い、その日を中心とした一週間が空きのお彼岸になります。秋の七草が咲き揃う頃になり、次第に秋が深まっていきます。
「秋分の候」とは、秋分の日から、次の節季「寒露(かんろ)」の前日まで使うことができます。今年の寒露は10月8日の為、9月23日から10月7日までは「秋分の候」と称することができます。

「秋分の三候」
「初候」…9月23日~9月28日頃、雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)、夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃、空にはもこもことした鱗雲が現れます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。

「次候」…9月29日~10月3日頃、蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)、外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度をしはじめる頃になり、これから約半年間も土の中で静岡に秋冬が終わるのを待ちます。そして、啓蟄(けいちつ)頃に再び姿を現します。

「末候」…10月4日~10月7日頃、水始涸(みずはじめてかるる)、田の水を落として、稲穂の刈り入れを始めることになり、収穫の秋真っただ中で、おお忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風が靡く風景はとても美しいです。

秋分の食べ物
●松茸(まつたけ)
 松茸は香りや味わいがよく、高価であることから「茸の王様」と呼ばれています。松茸ご飯にする時は、加熱しすぎると香りが飛んでしまうため、炊き上げる直前に入れましょう。
●花梨(かりん)
 花梨は様々な効果があるとされ、乾燥させたものを煎じて飲めば、咳止めや利尿効果があるとされています。そのため、花梨味ののど飴なども多く発売されています。
●鯖(さば)
新鮮な鯖は身が硬く、青光りしています。特に脂の乗った鯖は血液をサラサラにしてくれます。塩焼き、味噌煮、シメサバ、刺身など味わい方は豊富です。

秋分の花
●金木犀(きんもくせい)
 金木犀は、甘い香りを漂わせ、金色の花を咲くことが多いことから「キンモクセイ」という名前がつけられたと言われています。金木犀の花言葉は「隠世」といいます。その由来としては、金木犀の強い香りによって、邪気を払う効果を得るため、神社などで植えられることが多くあります。

秋分の行事
●お萩(おはぎ)
秋分の日にはおはぎがお供えされます。春分の日にはぼたん餅がお供えされますが、この二つは同じものであり、春は牡丹を咲くので「牡丹餅」、秋には萩が咲くため「御萩(おはぎ)」と呼ばれています。