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VOL400 水前寺菜について

2023年9月26日

写真出典:https://tenki.jp/lite/suppl/aomoto/2015/06/14/4551.html
 
 水前寺菜(すいぜんじな)とは、東南アジア原産のキク科サンシチソウ属の多年草です。学名「Gynura bicolor」の標準和名を「水前寺菜(スイゼンジナ)」としています。学名の由来は、属の学名Gynuraは「雄のしっぽ」を意味し、柱頭が長くしっぽのように見えることから名付けられたと言われています。

国内では地域によって、様々な名前で呼ばれている野菜になります。熊本県周辺では水前寺菜(すいぜんじな)、石川県では金時草(きんじそう)、愛知県では式部草(しきぶそう)、沖縄県や鹿児島県では「はんだま」と呼ばれています。ちなみに、熊本県で栽培されていた水前寺菜が江戸時代に金沢に伝わり、加賀野菜の金時草として全国に知られるようになったと言われ、中国植物名は「紅鳳菜」とされています。

水前寺菜は暑さに強い野菜で、夏に盛んで成長し、6月から11月頃に収穫され、最も美味しい時期は7月から9月になります。

水前寺菜の効能
1、 水前寺菜の葉の紫色はポリフェノールの一種であり、アントシアニンが含まれています。強い抗酸化作用があり、血糖値を抑える効果があるとされています。

2、 水前寺菜には血圧を調整する成分、γ-アミノ酪酸(GABA)が多く含まれています。血圧上昇を抑える効果があることがされています。

3、 水前寺菜に含まれているβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守ると共に、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める働きもあります。

水前寺菜の選び方
⚫️葉の色が鮮やかで艶がある物を選びましょう
⚫️葉の裏の紫色の濃い物を選びましょう
⚫️葉がたくさん付いていて、一枚一枚が大きい物を選びましょう
⚫️葉先までシャキッとしていて、ハリがある物を選びましょう
⚠️茎の根本を持った時ぐったりと垂れてしまうような物は避けましょう⚠️

水前寺菜の保存方法
⚫️乾燥しないように、濡らしたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫️他の葉野菜と同様に、寝かせておくと上に伸びようとする習性があり、茎が曲がりやすく、又それができないため傷みやすくなります。できれば立てて保存することをお勧め