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VOL402 山葵について

2023年9月28日

山葵(わさび)とはアブラナ科ワサビ属の植物で、日本原産、山地の渓流や湿地で生育し、春に4弁の白い花を咲かせ、根茎や葉は食用となり、強い刺激性のある香味を持つため薬味や調味料として使われています。ちなみに、日本で栽培、利用される品種は本山葵(ほんわさび)と呼ばれています。
 現在わさびを栽培しているところは何ヶ所もありますが、もともとは自生している物を使っていたようです。江戸時代初期に静岡県の有東木で自生しているものを栽培し始めたのが発祥と言われ、現在も有東木には山葵山と呼ばれる一大産地で、全国に出荷されています。
山葵の辛味成分は、発揮性のからし油(イソチオシアネート)類と呼ばれる成分で、すりおろしたりして山葵の細胞を壊れる際に、わさびがもつ酵素の働きで生成されます。中でもそのほとんどを占めているのは「アリルからし油」になります。ちなみに、山葵をおろす時、目の細かいおこしかねでゆっくりと下ろすことによって、このからし油がたくさん作られ、ツーンとくる独特な風味が効いてくるのです。

山葵の効能
1、抗菌作用
大腸菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌などの食中毒の元となる菌の増殖を抑える働きがあります。
2、抗虫効果
鯖などの魚介類の寄生虫を抑える効果があると言われています。そういう意味で刺身に山葵が付いてくるとされています。
3、がん予防効果
色々な焦げががんの原因になるとされていますが、山葵にはこの焦げ物質を分解する働きがあることから、がん予防効果が期待できます。
4、血栓予防効果
血液中の血小板の凝集を抑制する効果があるため、血栓予防効果があるとされています。
5、消臭効果
6、食欲増進効果

山葵の選び方
1、緑が鮮やかな物を選びましょう
2、根元から茎が付いている上の方まで同じぐらいの太さの物を選びましょう
3、表面の凸凹の目が詰まった感じになっている物を選びましょう
4、手に取ってずっしりと重みを感じるものを選びましょう

山葵の保存方法
・濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包み、ラップかポリ袋になどに入れ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう