Blog
ブログ

VOL414 鞘大根について

2023年10月17日

写真出典:https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/12/post-12792.html

鞘大根(さやだいこん)とは、大根の実のことを称します。通常の大根は、アブラナ科の一種で、肥大した根の部分を食べる野菜で、収穫せずにそのまま育てると、やがてとうが立ち、菜の花を咲かせます。鞘大根(さやだいこん)はその花が終わった後にできる実の部分で、中の種ができはじめ、鞘(さや)が若くまだ柔らかいうちに収穫し、食用としたのが鞘大根です。
京都市では、鞘を収穫する専用の品種が栽培され、「京の旬野菜」の一つとしてブランド化がすすめられています。ちなみに、インドやタイなどでは、大根の根の部分があまり大きくならず、鞘大根が主に食用されています。
鞘大根は生のまま食べることができます。シャキッとした心地よい歯触りで、噛むと大根らしいピリッとした辛みと香りが広がります。もっとわかりやすくいうと、大根味のサヤエンドウかな?!
鞘大根の収穫時期は春と秋になり、春は4月上旬から5月中旬までとなります。秋は9月中旬から12月中旬頃までとなります。

鞘大根の効能
1、 鞘大根に含まれているビタミンCは、強い抗酸化作用で、がんや動脈硬化の予防や老化防止などの効果が期待できます。また、歯や軟骨、毛細細胞などを正常に保つ働きがあるほか、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きも期待できます。

2、 鞘大根に含まれているβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、生体内では皮膚や粘膜の健康維持をし、光刺激反応に重要な役割をし、細胞の増殖や分化に寄与します。また、β-カロテンは抗酸化作用および免疫賦活作用などもあるとされています。

3、 鞘大根に含まれているカリウムは、むくみ改善や予防効果があり、高血圧症予防の効果も期待できます。また、体内に過剰な塩分を排出し、血圧上昇を防ぐ働き効果が期待できます。

4、 鞘大根に含まれているカルシウムは、骨や歯を作るのに欠かせないミネラルであり、体内にあるカルシウムの99%は骨と歯に存在しています。また、筋肉を動かしたり、精神の興奮を抑えたり、安定させる効果が期待できます。

鞘大根の選び方
●表面がみずみずしく、艶のある物を選びましょう
●鮮やかな黄緑色をしている物を選びましょう
●さやがあまり膨らみすぎていない物を選びましょう

⚠️成長しすぎている物のさやが硬く繊維質が口に残るため、避けましょう⚠

鞘大根の保存方法
●鞘大根は収穫後、鮮度が落ちてくると、硬くなってくるため、早めに使用しましょう
●乾燥しないようにキッチンペーパーなどに包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう