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VOL430 モロッコインゲンについて

2023年11月9日

モロッコインゲンとは、ヒマラヤインゲンの一種で、タキイ種苗が販売している品種の商標名で、やや大きい平鞘インゲンのことを称します。モロッコインゲンはもともと地中海沿岸で作られていた品種で、1976年に国内に導入され、アフリカのモロッコと全く関係ないです。導入された当時モロッコを舞台にした映画「カサンブランカ」が流行っていたことから、これに肖って名付けられたとされています。導入された40年以上経つ現在も各地で作られています。また、現在は様々な種苗メーカーから色々な大きな平サヤインゲンの品種が販売されていますが、それらの総称は「モロッコインゲン」となっています。
モロッコインゲンの鞘は通常15cm〜20cm、幅2cmほどで、明るい緑色、豆の部分の膨らみがあって、やや厚みもあり、柔らかくて、筋がほぼないのが特徴です。
モロッコインゲン露地栽培の場合、7月から9月が収穫時期となり、ハウス栽培の場合、沖縄や鹿児島からは冬に出荷されているものが多いです。

モロッコインゲンの効能
1 モロッコに含まれているカリウムは、ナトリウム(塩分)を排出する役割があり、高血圧予防効果が期待できます。また、利尿作用もあり、体内の水分調整に役に立ち、むくみ解消効果も期待できます。

2 モロッコインゲンに含まれているβ-カロテンは、レタスのおよそ3倍以上とされ、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られています。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも効果が期待できます。さらに、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるとされています。

3 モロッコインゲンに含まれているビタミンKは、血止めや骨の強化に必要な栄養になり、100gあたり約5μgとなります。

4 モロッコインゲンに含まれているアスパラギン酸は、疲労回復やスタミナ増強効果が期待できます、疲れた身体の回復に役に立ちます。

モロッコインゲンの選び方
⚫️鮮やかなさ緑色、艶の物を選びましょう
⚫️豆の形がくっきり出ていない物を選びましょう
⚫️全体の太さが均一でピンと張っている物を選びましょう
⚫️若くて柔らかい物を選びしましょう

モロッコインゲンの保存方法
●そのままにしておくと、乾燥しやすいため、キッチンペーパーなどで包み、ポリ袋にいれ、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう
⚫️早めに使用することをお勧めします