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VOL436 エンダイブについて

2023年11月17日

写真出典:https://shop.living-farm.jp/?pid=124260452

エンダイブは、別名「にがチシャ」とも言われています。ヨーロッパ地中海沿岸地方原産とされるキク科の一年となります。ちなみに、エンダイブの正式の和名は「キクジシャ」と呼ばれています。エンダイブの葉は細かい切れ込みがたくさんあり、何もせずそのまま栽培すると全体に濃い緑になり、苦味が強くなり、食感も硬くなるため、ある程度育ち収穫時期が近くなると「縛葉(ばくよう)」といって、内側に日を当てないように外側の葉を束ねて内側に光が入らないようかぶせることで白っぽい部分が多くなるように軟白処理されています。手間かかる事があり、サニーレタスなどより高値で取引され、主にレストランやホテルなど飲食店向けに卸され、一般のスーパーなどにあまり見かけません。
エンダイブ国内の産地として知られているのは岡山県をはじめ長野県や千葉県などです。エンダイブはハウス栽培が行われている為、通年市場に出荷されています。冬場は千葉県が多く、夏場は長野県が多く出荷され、冬が旬の野菜となります。

エンダイブの効能
1、 エンダイブに含まれているカリウムは、余分な塩分を身体の外に出す働きがあり、むくみを予防したり、血圧を下げたりする効果が期待できます。

2、 エンダイブに含まれているカルシウムは、歯や骨を作るのに欠かせないミネラルとなります。体内にあるカルシウムは、99%歯と骨に存在しています。また、筋肉を動かし、精神の興奮を抑え、安定させる効果が期待できます。ちなみに、カルシウムは吸収されにくい栄養素の一つで、ビタミンDと一緒にとるで、カルシウムの吸収率が良くなります。

3、 エンダイブに含まれている食物繊維は、レタスの約2倍ほど、腸内環境を整え便秘の解消にも効果あり、さらにむくみ解消に効果的です。

4、 エンダイブに含まれているβ-カロテンは、抗発がん作用や免疫賦活作用で知られています。また、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも効果が期待できます。さらに、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるとされています。

エンダイブの選び方
●真ん中近くの黄色い部分が多い物を選びましょう
●葉先が細かい物を選びましょう
●中心部が傷んでいないかをチェックしましょう

エンダイブの保存方法
●エンダイブは乾燥しやすい反面、水気が多すぎるとズルけるように傷んでくるので、湿らせた新聞紙などで包み、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。
●包丁で切ると、切り口が変色しやすいので、ちぎって使いましょう。