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VOL439 小雪について

2023年11月22日

今日は11月22日(水)、二十四節季の第二十番の小雪(しょうせつ)です。
「暦便覧」によると、「冷ゆるがこ故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」、意味としては、陽射しが弱まり、冷え込みが厳しい季節になります。木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃になります。
「小雪の候」とは、小雪の日から、次の節季「大雪(たいせつ)」の前日まで使うことができます。今年の大雪は12月7日(木)の為、11月20日から12月6日までは「小雪の候」と称することができます。

「小雪の三候」
1 「初候」…虹蔵不見(にじかくれてみえず)、11月22日から26日頃、曇り空が多くなる頃、陽射しが弱まり、虹を見ることが少なくなります。見ることができても、夏空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとすぐに消えてしまいます。

2 「次候」…朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)、11月27日から12月1日頃、朔風とは北風のことで、冷たい北風が木々の葉を落とす季節になります。地面いっぱいに広がる落葉と、葉を落とした木々は冬景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられる時になります。

3 「末候」…橘始黄(たちばなはじめてきばむ)、12月2日から12月6日頃、橘の実が黄色くなっていく季節になります。橘とは柑橘のことで、古くから日本に自生し、常緑植物であることから「永遠」を意味するとされ、不老不死の実だと言われていたようです。

小雪の食べ物
●蟹すき鍋(かにすきなべ)
寒い時期にぴったりな蟹すき鍋は、タンパクで食べ応えのあるタラバガニが向いています。旨みをじっくり味わうにはズワイガニがおすすめです。
●蜜柑(みかん)
蜜柑は、ビタミンC以外にも多くの栄養素が含まれ、骨粗鬆症の予防効果も期待できます。冬はこたつに入りながら蜜柑を食べるというスタイルが定着していますが、食べ過ぎると身体が冷えてしまうため、程々にしましょう。
●ほうれん草
ほうれん草は、ヨーロッパでは「胃腸の箒(ほうき)」と呼ばれているほど、消化吸収がよく、食物繊維も多く含まれて、胃腸を整え、貧血防止効果も期待できます。

小雪の鳥
●翡翠(かわせみ)
翡翠は鮮やかな色から「青い宝石」や「渓流の宝石」と呼ばれています。この色は構造色といい、翡翠の色素によるものではなく、光の加減で青く見えているそうです。

小雪の行事
●新嘗祭(にいなめさい)
11月23日に新穀の収穫を感謝するお祭りで、この年に収穫された穀物を食すことを「新嘗(にいなめ)」と言うのです。元々は、全国民の祭典のようなお祭りでしたが、勤労感謝の日ができてからは、一部の神社で行われるようになりました。