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VOL441 アボガドについて
2023年11月27日
アボガドとは、クスノキ科ワニナシ属の常緑高木で、この実のことを称し、和名は「鰐梨(わになし)といいます。果実で食材としては、野菜のイメージがありますが、実に果物に分類されています。アボガドは栄養価が高く、「ギネスブック」にも生食の果実で栄養価NO.1と認定されています。「森のバター」と呼ばれ、果物にも関わらず、脂質が100gあたり18.7gになり、カロリーも高く、一個あたり凡そ320Kcalにもなります。
アボガドの原産地は、メキシコ南部、コロンビア、エクアドルといった中南米という説があります。
普通のスーパーや小売店で流通しているもの全て輸入品になり、メキシコや、チリ、ニュージーランド、カリフォルニアなどがあります。国内では大規模に栽培されている所が和歌山県や愛媛県、沖縄県などのなん箇所程度です。
アボガドは夏に実り、秋収穫になりますが、国内では晩秋から翌年1月ぐらいに収穫されています。国産アボガドの旬と言ったら、11月から翌1月までとなります。
アボガドの効能
1、 アボガドには、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸といった「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれています。これらの不飽和脂肪酸は、血中の悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。また、血液サラサラにして血栓を予防する効果も期待できます。
2、 アボガドに含まれているビタミンEは、100gあたり2mgになります。ビタミンEは、免疫力を高め、外部から細菌やウイルスに対し、身体を守る働きに欠かせない栄養素になります。また、活性酸素の働きを抑え、皮膚の新陳代謝を高める効果も期待できます。
3、 アボガドに含まれているカリウムは、100gあたり590mgになり、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。塩分の調整を行い、高血圧予防効果が期待できます。
4、 アボガドに含まれている食物繊維は、100gあたり5.6gになり、腸内の水分を吸収し、老廃物を吸着しながら排出する働きがあります。腸の蠕動運動を促すため、便秘の解消が期待できます。
5、 アボガドに含まれている葉酸は、100gあたり83μgになり、赤血球を作るのに欠かせない栄養素で、貧血予防効果が期待できます。また、妊婦さんや妊活中の女性に推奨される栄養素になり、細胞分裂や成長に大きく関わっている栄養素で、細胞分裂が盛んな妊娠初期では、十分な葉酸の摂取が必要になります。
アボガドの選び方
●すぐ使う場合、熟している物を選びましょう
1、ふっくらとしている物
2、皮の色が黒っぽい物
3、触った時にカチカチではなく、少し柔らかい弾力がある物
4、ヘタの部分が少し乾いた感じ、浮いてきている物
●未熟なアボガドを追熟させる場合
1、 触った感じカチカチで、皮の色がグリーンの場合、追熟させる必要があり、室温20℃がベストとする
2、 早く熟させたい場合、バナナや林檎、メロンなどエチレンガスを発生させる果実と一緒に袋に入れておくと熟成が進む
アボガドの保存方法
●アボガドは低温に弱く、室温20℃がベスト、低温障害により中の果肉が黒くなることがある
●切ったものが変色しやすいため、レモン汁をかけ、ラップで包み冷蔵庫に入れて保存する
⚠️注意⚠️
ラテックス(天然ゴム)アレルギーの人は、アボガド、キウイ、バナナ等でも交差抗原性アレルギーを発症することがあります。