Blog
ブログ

VOL449 大雪について

2023年12月7日

今日は12月7日(木)、二十四節季の第二十一番の大雪(たいせつ)です。
「暦便覧」によると、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば」、意味としては大雪になると、朝夕には池や川に氷を見えるようになり、大地の霜柱を踏むのもこの頃から、山々は雪の衣を纏って冬の姿を見せ始め頃になります。
「大雪の候」とは、大雪の日から、次の節季「冬至(とうじ)」の前日まで使うことができます。今年の冬至は12月22日の為、12月7日から12月21までは「大雪の候」と称することができます。

「大雪の三候」

1 「初候」…閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)、12月7日から10日頃、天地の気が塞がれ、冬が訪れる頃を称します。空は重い雲に覆われ、生き物はじっと気を潜めています。塞ぐという言葉は、寒さから人々を守るという意味で取ることもができます。

2 「次候」…熊蟄穴(くまあなにこもる)、12月11日から12月15日頃、熊が冬ごもりの時期に入り、穴にこもる頃を称します。春になるまで、穴の中で過ごします。熊だけではなく、シマリスや蛙(かえる)、蝙蝠(こうもり)なども冬ごもりを始めます。

3 「末候」…鱖魚群(さけのうおむらがる)、12月16日から12月21日頃、鮭が川を遡上する頃を称します。海で育った鮭は、産卵の為に自分の生まれた川へと里帰りをします。北国では冬を代表する光景の一つであり、迫力のある遡上を見ることができます。

大雪の食べ物
●洋梨(ようなし)
洋梨はある程度熟したものを収穫し、保存、成熟させてから食べます。その為、食べ頃の見極めが重要になります。シャリシャリとした食感ではなく、とろけるような甘さが特徴的です。
●鱈(たら)
産卵気を迎えた鱈(たら)が蟹(かに)や海老(えび)など、身近な物をなんでも食べてしまうことから「鱈腹(たらふく)」という言葉できたと言われています。美味しい鱈は、腹の色が白く、背中の模様がはっきりとしているのが特徴です。
●大根(だいこん)
大根は、おでんや粕汁など冬のメニューに欠かせない存在になります。年末年始で暴飲暴食が多く、胃がすっきりしないときに、大根を下して食べると、不快感を解消してくれると言われています。

大雪の花
●シクラメン
年末から飾られることの多いシクラメンは、赤、白、ピンク、紫と様々になります。ちなみに、トルコなどで豚がシクラメンの球根を食べたことから「豚のパン」、「豚の饅頭」とも呼ばれています。

大雪の行事
●だるま市
飯泉山勝福寺(神奈川県小田原市)のだるま市は、この時期に行われます。関東では一番早い時期に行われるだるま市であり、境内には数多くのだるまを売る店が並び、日本三大だるま市は年が明けてからになります。